バイクのロードレースに取り組んでいます。あまり馴染みがないと思いますがヨーロッパでは家族で観戦に行くほど文化として根付いているスポーツです。1980年代には日本でも人気のあった競技でしたし、今でも“鈴鹿8耐“は聞いたことある方もいるかもしれませんね。
私とバイクの出会いは4歳の時。父が誕生日にプレゼントしてくれたポケバイがキッカケです。それからというもの家族で関東、関西に何度も遠征して練習、レースを繰り返して経験を積んでいきました。2007年に鈴鹿サーキットレーシングスクールに入学し大先輩である講師の方々からバイクレースのノウハウを学び身に着けていきました。その甲斐あってかミニバイクで全国大会優勝、2010年にはステップアップしたロードレースの鈴鹿選手権でチャンピオンを獲得。2011年に全日本ロードレース選手権に出るようになりJ-GP3、ST600、J-GP2、JSB1000と順調にステップアップしてきました。最近は世界耐久ロードレース選手権の1戦である鈴鹿8耐をメインに活動しています。
私はレース活動をする上でレースの勝利を収めるために全力を尽くすことは勿論、日本のバイクレース界を盛り上げることにも取り組んでいます。様々な活動をしていく中で多くのファンを獲得しながら、その方々に頑張る姿を発信していくことで現地に足を運んでもらいたいと考えています。レースが好きな人が増えればその人たちは世界レベルのレースに目を向けるだろうし、そこで1人でも多くの日本人が頑張って戦っていたら嬉しいしワクワクするじゃないですか。世界で頑張るライダーがいると日本で必死にレース取り組んでいるライダーにとっても良い刺激になりますし、一石二鳥以上の効果があります。その1人に自分もなりたい。その一心が今の私のレースを頑張る原動力です。
レース活動において海外への挑戦は未だできていませんが、幼い頃から英語を学び、短期留学などを通して外国で様々な経験をしてきました。実際に足を運ぶことで自分の中に新しい価値観が生まれる程、国ごとに全く違う文化、習慣に触れてきました。海外で活動していく際はそのような違いと慣れ親しむ必要があります。日本での当たり前が当たり前ではなくなった慣れない環境下で手強いライバルたちと戦うのは至難の業です。海外の当たり前も理解した上で自分の良さを出していくという挑戦が「GO BEYOND.=超えていく」ということだと考えています。その挑戦の過程で今までにも増してどんどん強くなっていくはずです。私にはその成長を手にするチャンスが待っています。それがどんな世界なのか、体感するのが非常に楽しみです。