GO BEYOND な 人
桑田寛之(クワタヒロユキ)
フットゴルファー
フットゴルフという新しいスポーツの歴史を創っていきます!
私は神奈川県在住でフットゴルフという競技の選手をしています。
皆様はフットゴルフという競技をご存じでしょうか。これはサッカーとゴルフを融合させたスポーツで、2009年にオランダで誕生しました。日本では2014年に日本フットゴルフ協会が発足したばかりの、まだ新しいスポーツです。フットゴルフは、ゴルフクラブとゴルフボールの代わりに競技者自身の足とサッカーボールを使って行うゴルフです。ゴルフ場のコースに設けられた18ホールのフットゴルフ専用のカップ (直径が約53cm、深さが30cm以上) に、どれだけ少ない打数でボールを蹴って入れられるかを競います。基本的なルールはゴルフに準じていますが、コースの長さはおよそゴルフの半分程度で3000ヤード前後となっています。
私がフットゴルフに出会ったきっかけは、2015年にTV番組の中でプレーしているところを見たことでした。そして、この年にオランダで開催された国際大会に初代日本代表として派遣されて以来、継続的に日本代表選手として各種大会に出場しています。
2017年からはワールドツアーも開催されるようになったので、日本代表としてだけではなく、個人参加の大会など世界大会へ出場する機会も増えています。現在、日本だけではなく海外でも活躍できるプレイヤーを目指し、栃木県小山市のゴルフ場兼フットゴルフ場を拠点として日々練習に励んでいます。同時に、このスポーツの普及活動にも取り組んでいます。
2015年
コースを攻略し、1打を争う緊張感を克服して成績を残していきます!
2018年度は、大きく2つのことを目標にしています。
1つ目は、7月に中国で開催される第2回アジアカップで優勝することです。第1回大会では個人戦・団体戦ともに優勝できましたので、前回大会に続き連覇することが目標です。
2つ目の目標は、12月にモロッコで開催される第3回フットゴルフワールドカップで「世界TOP10」に入ることです。2016年にアルゼンチンで開催された第2回ワールドカップに、日本は初出場したのですが、残念ながら予選敗退という、とても苦く辛い経験をしました。今年12月の次回のワールドカップでは、必ずその悔しさを晴らす!という気持ちが非常に強く、ワールドカップに向けて日々練習に励んでいます。
世界ではイギリス、イタリア、オランダ、アメリカ、アルゼンチンなどがフットゴルフ先進国ですが、日本とはとても大きなレベルの差があります。「フットゴルフワールドカップで世界TOP10に入る」という目標を達成するには、国内の大会で切磋琢磨しているだけでは、この差を完全に埋めることはできないと私は考えています。差をなくしていくためには「コース攻略力」「1打を争う緊張感の中で成績を残す」ことが必要だと考えています。
「コース攻略力」は、初日の練習日でいかに初見のコースを攻略し、本戦でスコアを伸ばせるかがキーとなります。日本ではフットゴルフができるゴルフ場がまだ10ヶ所ほどしかありません。そのために、カップ位置が多少変わることはありますが、コース自体に慣れてしまうこともあって、コースマネジメント力や順応性などが海外選手に比べて非常に弱いと感じています。「コース攻略力」の強化のためにも、海外での挑戦が重要な要素の1つなのです。
「1打を争う緊張感の中で成績を残す」ということにおいては、プロ選手を含む世界のトップ選手たちは、毎週のようにレベルの高い大会に出場し続け、その緊張感の中、1打1打の戦いを勝ち抜くという経験を通して日々経験値をあげています。私自身、これまでいく度となく世界のトップ選手と緊張感の高い環境の中で試合をしましたが、日本国内だけでは得られない多くを学び、課題の発見ができました。それとともに、自分の思ったようなプレーができた際は大きな自信にもつながりますから、緊張感の高い試合に出場する経験が、間違いなくいまの自分に活きていると感じています。
海外選手と対等に戦い、世界で活躍できるフットゴルファーになりたい
2015年以降、日本のみならず海外の大会に複数回出場し、着実に経験を積んできたことで、2016年の第1回アジアカップでは個人戦・団体戦優勝、2017年はアメリカでのメジャー大会で9位入賞を果たすことができました。トップ選手のプレーを自分の目で見て、また肌で感じて、その中で切磋琢磨することで、私自身の成長を実感してしますので、海外でのチャレンジを継続しています。
フットゴルフ先進国と比較すると、日本はまだまだレベルに差があります。しかし、このメジャー大会で9位入賞できたことは、日本人でも世界のトップ選手と一定程度は対等に戦えるということを証明できたと考えています。
私は、私自身が掲げた目標の達成に向けて、各大会への出場を通じて1歩1歩着実に実力を伸ばしていくつもりです。そして、いまある海外トップ選手との壁を越え、海外選手にも認められる世界で活躍できるフットゴルファーになりたいと思っています。
そして、世界で活躍することで、日本でのフットゴルフというスポーツの歴史を創り上げていきたいと考えています。
GO-BEYONDER No.153
フットゴルファー
桑田寛之
1983年11月8日生まれ、兵庫県神戸市出身。2015年にテレビ番組で見たことがきっかけで、フットゴルフの道に入る。同年オランダで開催された国際大会に初代日本代表として派遣され、以降日本代表として世界を転戦している。2018年12月にモロッコで開催される第3回フットゴルフワールドカップで世界TOP10に入ることが当面の目標。
所属チーム:Ganador Footgolf Club
Instagram:https://www.instagram.com/kuwatahiroyuki/