神奈川県生まれのプロサーファーです。物心がついた頃から海に親しみ、サーフボードと触れ合い、プロサーファーだった父と一緒に波に乗ってきました。

本格的にサーフィンを始めたのは14歳のときです。NSA（日本サーフィン連盟）ポイントランキングにてクラス別ウィメンクラス2位、総合ウィメンクラス3位になりました。2014年には、ショートボードプロ公認を取得。2015年からプロ活動を開始し、最高位は7位に。2016年には、JPSA（日本プロサーフィン連盟）年間総合ランキング18位になりました。

今後の目標は、JPSAロングボードのプロライセンスを取得すること。「絶対にあきらめない！」という言葉を胸に、海外でも活躍できる選手を目指して日々練習や活動に励んでいます。

世界で活躍できる選手を目指し、
海外の大会にフォーカスしていきたい

なぜ海外に行きたいのか。それは、新たな自分が見つかり、次のステップにつながったことから始まりました。

今まで練習のために海外に行くことは多かったものの、海外のコンテストにはまだ1～2回ほどしか参戦したことがありませんでした。しかし、2017年に出場した海外のコンテストで久しぶりに優勝、Asianグランドチャンピオンにもなることができました。

世界で活躍できる選手になるために、海外でたくさんのトップ選手を見て勉強したいと思っても、その環境を作るのは簡単ではありません。私はいつの間にかあきらめかけていました。ところが、最後の望みでもあった海外戦での優勝、この結果で私の心は大きく変わりました。

「あきらめなければ、きっと夢は叶うんだ」「もっともっと海外の大会にフォーカスしていきたい」と思えた瞬間でもありました。

「まだまだ自分は世界のレベルには遠く、届いてない」と感じ、何度も負けて落ち込むこともありますが、そんなときにこそ伸びるチャンス。そのような体験は、自分のスキルアップや自信につながっていくものです。

これからも、DVDや雑誌で見てきた選手たちが目の前にいる最高な環境で、見て、学び、身につけるチャンスを大事にしたい。そして、たくさんの大会に積極的に挑戦し、世界でも活躍できる選手を目指していきたいと思っています。

夢は、もっと自信をつけて世界で優勝、活躍し、憧れてもらえるような選手になること。その大きな夢に向かって、これからもあきらめずにトレーニングに励んでいきます。

“壁は超えていくもの”あきらめなければ必ずチャンスはやってくる

今まで主に回っていたのは、国内の大会。最近はWQS（ワールドサーフィンリーグ）の試合が国内でも行われることが多くなり、JPSA（日本プロサーフィン連盟）と両立をしていました。

いざ海外戦となるとやはり世界の壁はまだまだ高く、得るものはありましたがとても悔しい結果に…。

「あきらめなければ必ずチャンスがくる」「夢は必ず叶う」その言葉を信じて毎日挑むものの、ここ4年はなかなか試合で勝てず、結果もイマイチ。「早めの引退」という考えが頭をよぎることもありました。

しかし、自分を信じてあきらめなかった結果、2017年にAsian surfing tour @Philippinesでショートボード優勝、ロングボード2位を獲得。そして、Asian surfing tour年間チャンピオン獲得と好成績を得ることができたのです。

私にとってこの結果はとても大きな自信となり、新たな道が開けた気がしました。“壁は超えるもの”その言葉通り「本当にできた！」という達成感でいっぱいになり、また次の壁を超えたくなりました。

そして、私には夢がもう一つあります。ロングボードのプロ公認を取得することです。サーフィンは、ショートボードとロングボードに分かれています。ショートボードでは2014年にプロ公認を取得しましたが、父がロングボードのプロサーファーだったこともあり、「父と同じフィールドに立ちたい」と強く思っています。

板の長さやパフォーマンスの仕方が違う、ショートボードとロングボード。そのどちらでも魅了する演技ができるようになることが目標です。

さらに今後は、プロサーファーとして世界に挑戦することはもちろん、サーフィンを通じて自分の世界観・ライフスタイルも表現できたらと思っています。

最近になり、またサーフィン人口が増えてきました。プロスポーツとしてのサーフィンだけでなく、「自己表現」としてのサーフィンもあるではないでしょうか。私は写真や動画を撮影することが好きなので、それらを使ってよりたくさんの人たちにサーフィンを知ってもらって、体験してもらえたら嬉しいです。