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GO BEYOND な

高貴佑麻(タカヌキユウマ)

フリーサーファー

世界中に乗ってみたい波はたくさんある!
だから新しい波や価値観を求めて旅したい

僕は両親の影響で9歳よりサーフィンを始め、17歳アマチュア時代には東日本・全日本の両サーフィン選手権を制覇。19歳でプロに転向しました。その後、25歳までプロ選手として国内外のツアーに参戦。現在はハワイなどのビッグウェーブへ挑戦し、更に様々な乗り物を操る海のスペシャリストを目指して活動しています。

僕にとって、世界中の波を求める旅はチャレンジのひとつです。ハワイ、インドネシア、カリフォルニア、南米、南アフリカ、フィジー、メキシコ、イタリア、ヨーロッパ……行ってみたいところ、乗ってみたい波はたくさんあります。

まだ訪れたことのない国や挑戦したことのない波を求めて、僕はこれからも世界を旅したい、そして文章や写真、映像などを通じ、見たことや感じたことを表現していきたいと思います。

2017年
ハワイ・ノースショアのパイプラインで乗った1本の波が世界的なサーフィン情報サイトの「Wave of the Day」として日本人で初めて取り上げられる
Surfrider Foundation Japanのアンバサダーとして海洋環境に関する啓蒙活動や環境活動に従事
サーフィン専門誌に旅の記事などが掲載多数
ヨーロッパ系の航空会社の機内誌で本のサーフィンについての記事に掲載

チャレンジできることが多い海外で自分に挑戦!

僕は、現在プロツアーをフォローしたりしていませんが、海外でチャレンジすることは多岐にわたります。

「どんなボードでも乗りこなすサーファーが最高のサーファー」というのが自分のサーフィンに対する価値観です。そのため僕は日本国内外を問わず、常に自分の価値観を広められる場に身を置くようにしています。

自分の興味ある分野はビッグウェーブです。父もハワイの大波に魅せられ、僕が生まれる前から、毎年ノースショアの大波に乗りに来ていました。そんな父の影響を受けたからか、僕もプロになる前からビッグウェーブにフォーカスしており、現在も毎冬ハワイのノースショアを訪れて世界最高峰のステージで自分に挑戦しています。

ハワイにはビーチボーイズスタイルというものがあり、今でこそ話題のSUP(スタンドアップパドルボード)のルーツもハワイにあります。ハワイに住む人々が感じている海との関わりの深さや海への愛情には大変学ぶべき点が多いです。もっと彼らの価値観を学んでいきたい、そのためにも、僕は得意な英語を積極的に活かして彼らとコミュニケーションを図っていきたいと思っています。

僕はプロサーファーとして国内外の大会ツアーを回って活動していましたが、現在はフリーサーファーとして、海を通して自分の価値観を広げるべく活動しています。

そのなかで、Surfrider Foundation Japanの活動の一環として、一本の巨木から削り出して造られる「ハワイアンカヌー」との出会いがありました。そこで強く心のなかに刻まれていることがひとつ。それは、昨年出会ったハワイアン達の優しさに触れたことです。

日本ハワイアンカヌー協会の方と知り合ったときに、ハワイ島からハワイアンのカヌービルダー達を招いて日本でハワイアンカヌーを作っているという話を聞きました。僕はそのときにサーフィンというカテゴリーを超越して海に寄り添う彼らの活動に興味を抱いたため、作業に携わらせていただくことに決めました。

ハワイアンのカヌービルダー達は仙台市にて作業をしているとのこと。一人、車を走らせて向かってみると、屈強なボディとマインドを持ち合わせたハワイアン達が僕を迎えてくれました。

その後も4日間にわたって彼らと寝食を共にしながらカヌー作りを見学し、ときにお手伝いさせてもらっているなか、彼らのマインド、懐の深さと広さには驚かされることばかりでした。楽しいこと、美味しいもの、素敵な時間、ノリのいい音楽、大変な作業。彼らはそれらすべてを、愛をもって惜しむことなくシェアしてくれたのです。

人種の壁や文化を超えて新しい価値観を
学びながら目標にチャレンジしていきたい

サーフィンをしていると、人種の壁や文化などをいとも簡単に超えてしまうことがよくあります。「サーファーのみぞ知る感覚」というものがそうさせるのかもしれません。

僕は中学生のときに英語の必要性に気付いたため、中学校でまじめに勉強しました。毎年ハワイに行く機会があったのですが、世界中のサーファーの共通言語である英語に強くなれたことで、外国人とコミュニケーションを取ることに引け目を感じることなく接することができたのが良かったと思っています。

ハワイやインドネシア、カリフォルニア、タヒチなどを旅してみて、人と人とのコミュニケーションなしに良い旅というものは決して成り立たないということを学びました。強く印象に残っている旅や、良い思い出というのは、すべて、人とのコミュニケーションの上に成り立っていると感じています。

現在は、様々な経験を、旅先からSNSやホームページなどを通じて多くの人と分かち合えることができる素晴らしい時代です。このような素晴らしき時代だからこそ、より積極的に現地の人と関わることで、更に新しい世界に出会うことができるでしょう。現地の一人と仲良くなれば、それがキッカケで、SNSを通して更に友達の輪が広がっていきます。

僕は過去にたくさんの人と触れ合うなかで、一人では知り得なかった世界に足を踏み入れることも多々ありました。そして国境を越えた多くの人々との出会いは僕の人生の価値観に大きな影響を与えてくれて、更にサーフィンや海での活動を通して表現するという、今の僕の活動にも明るい指針を与えてくれました。

僕は自身の経験から、自ら興味を持ち積極的に関わっていくことで、国境や言葉の壁、文化の違いなどは取り払われていくものである、ということを学びました。今後も海外での活動を通して、人種の壁や文化を超えていきながら、新しい価値観を学んでいきたい、そして、更に目標に向かって挑戦を続けていきたいと思います。

GO-BEYONDER No.132

フリーサーファー

高貴佑麻

1989年2月18日生まれ。千葉県出身。競技歴は20年。両親の影響で9歳よりサーフィンを始める。19歳から25歳までプロ選手として国内外のツアーに参戦。現在はハワイなどのビッグウェーブへ挑戦しつつ、得意の英語を活かして積極的に海外活動に勤しむ。サーフィン情報サイトやサーフィン専門誌に取り上げられ、サーフィンや旅の記事が掲載される。

Instagram:https://www.instagram.com/yumatakanuki/

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HP:http://yumasurfmag.com

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