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GO BEYOND な

中谷太紀(ナカタニタイキ)

プロスケートボーダー

好きで楽しむという気持ちを大切に!
スケートボードのカッコ良さを求める日々

僕は大阪府泉南市出身のプロスケートボーダーです。2016年にAJSAアマチュア全国大会で優勝してプロに昇格しました。

現在はプロスケートボーダーとして全国のプロ戦やイベントでのデモンストレーション、スケートボードschoolの講師などをしています。国外への大会にも積極的に出ていき、海外の人達と同等に戦えるように日々練習に努めています。

スケートボードでは、大会の時とイベントのデモンストレーションの時で、見せ方が違います。大会の時にはミスをしないようにして、しっかりと滑らないと得点も伸びません。

一方、順位は上がりませんが、デモンストレーションの場合は、あえて大技に挑戦して盛り上げたり、大会の時とは違う滑り方に挑戦したりと、色々考えて滑り分けをしています。

夏は特にイベントや大会が多く忙しい時期。しかし、その忙しさが嬉しく感じられることも多いです。なぜなら、多くの大会に参加すればする程、結果として、それだけ経験を積むことになるからです。

僕は、撮影などもできるだけ積極的に行いながら、日々の練習に励むようにしています。

2016年度
FAIVECROSS(三重)アニバーサリーカップ プロアマオープン戦 第5位
F2O(静岡) 異種ギアバトル 優勝
AJSA関西アマチュアサーキット 第1戦 北神戸田園 優勝
AJSAアジアンオープン(韓国) プロアマオープン戦 第12位
AJSAアマチュアサーキット 第2戦 京都火打形 第12位
AJSA全日本アマチュアサーキット 優勝
AJSA公認プロ資格取得確定。4月度よりプロ資格認定
JSF 第2戦 新潟 JSWCバタフライボウル 第7位
FAIVECROSS(三重)アニバーサリーカップ R-1GAMES プロアマオープン 第2位
2017年度
AJSAプロ第1戦 アドバンスカップ AXIS 第10位
JSF PARK CONTEST JWSC 第6位
AJSAプロ第3戦 H.L.N.Aカップ 東静岡アート&スポーツ広場 第10位
ETNIES BOWL BASH(アメリカCA) ベストトリック賞
ヨコノリバトル スケート部門 35アンダークラス 優勝

怖がらずに前へ進むことを意識して

アメリカと日本を比較すると、スケートボードをやっている人口が多いアメリカの方が、大会やイベントも多いというのが実情です。積極的に大会やイベントに参加しないとトップにはなれません。

結果を出すためには恐れることなく前進していくことが大切です。アメリカの人達は、大会でもイベントでも怖いもの知らずで、とにかくガンガン前へ行こうとしている姿が印象的です。

反対に自分の場合もそうなのですが、日本人はもっと積極性を持ってアピールしていくことが大切なのではないかと感じさせられることが多いです。

前進を試みず、そこで止まってしまっていると、いつまで経っても前を行く選手に追いつくことはできません。

少しでも早く追いつくためには、攻めの姿勢も大切でしょう。自分から積極的に攻めてチャレンジしないと何も始まらない!そういう思いで、しっかりと海外の選手に負けずに頑張っていこうと思います。

2020年のオリンピックでスケートボードが種目として選ばれました。これは僕自身にとっても、またとない機会です。

オリンピックは4年に一回しかないチャンス。しかも、次のオリンピックは東京です。このような重要なチャンスはめったに訪れることがないでしょう。だからこそ決して無駄にするわけにはいきません。

たとえ日本人が選ばれる可能性が低かったとしても、しっかりとオリンピックを視野に入れて海外での大会を中心に前へ進んでいこうと思っております。とにかく今は、このすばらしい目標に向かって、色々な大会にチャレンジしていきたいです。

言葉の壁は越えられた!今度は自分という壁を超える

海外へ行って、最初に感じる壁、それは言葉の壁です。残念ながら、自分は、全く英語を話すことができませんでした。しかし、アメリカのskate parkでスケートボードをしているとアメリカの人達が話しかけてきてくれたり、とてもフレンドリーに接してくれたりすることが多く、話す機会が増えることで少しずつ単語を覚えることができました。

覚えた単語が増えていくようになると、相手が話している内容についても、なんとなく分かるようになるものです。自然と、少しずつ、会話ができるようになりコミュニケーションが取れるようになりました。これは本当にスケートボードをやっていたおかげだと思います。

もし自分がスケートボードをしていなかったら、英語を簡単に覚えられる環境ではなかったでしょう。さらにこれまで出会うことができた、たくさんのすばらしい人たちと出会う機会にも恵まれなかったに違いありません。自分の場合、まさにスケートボードがあったからこそ、言葉の壁を超えることができたのだと思います。

言葉の壁の他にも越えなければならない壁。それは自分自身という壁です。大切なのは他でもない、自分を超えるということです。

どんなスポーツでも、全体練習の後に1人で自主トレをしたり努力をしたりしているような選手がいる、という話をテレビで見たことがあるのですが、やはりトップになるには並以上の努力をしなければならないのでしょう。だからこそ自分に甘えていてはいけない、明日の自分は今の自分を超えられる自分でありたいと思います。

そして……まずはスケートボードを好きで楽しむということが大前提です。これからも皆で楽しんでスケートをしたい、かつ常に努力を怠らないようにする、この考えを大事にしてこれからも頑張っていく決意です。

GO-BEYONDER No.131

プロスケートボーダー

中谷太紀

1999年生まれ。大阪出身のプロスケートボーダー。所属チームはfivecross。2016年にAJSAアマチュア全国大会で優勝してプロに昇格する。現在はプロスケートボーダーとして全国のプロ戦やイベントでのデモンストレーションに向けて練習に励む毎日。海外の大会にも積極的にチャレンジしている。

Instagram:https://www.instagram.com/taikinakatani

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