GO BEYOND な 団体
寶船(タカラブネ)
プロ阿波踊り集団
文化や言語が違っても、
阿波踊りを通して人々の心をつないでいきたい
私達は、日本初のプロ阿波踊り集団です。400年もの歴史を持つ日本の伝統芸能である阿波踊りを通して日本の魅力を世界へ発信しています。2017年は2度のヨーロッパツアーを含む、8カ国13都市の海外公演を実施。日本国内でも企業パーティーや学校公演、さまざまなイベントへも精力的に出演し、300以上のステージを経験しました。
言葉や文化が違っても、熱く、激しく、感動的な阿波踊りのステージを通して、世界中の多くの人に感動と勇気を与えられる伝統芸能であると確信しています。
伝統芸能の枠にとどまらない、日本で唯一の“プロ”阿波踊り集団
寶船は、阿波踊りの本場、徳島県で生まれ育ち、阿波踊りを各地に広め発展に努めた曽祖父を持つ、米澤曜(よねざわ あきら)が東京で立ち上げました。伝統芸能を尊重しながらも、時代により変化する日本文化を融合された新しい阿波踊りを研究しています。
近年では日本を代表するDJである「DAISHI DANCE」とコラボレーションし、世界で初めてDJと生演奏の阿波踊りによるパフォーマンスを披露しました。夏祭りだけでなく、音楽フェスティバルやクラブイベントなどにも参加しています。
また、スピーカー兼パフォーマーとして、東京大学安田講堂で行われた『TEDxUTokyo』にも登壇しました。新しい日本文化のクリエイターとして世界各国から注目され、阿波踊りを越えたさまざまな領域で活動の場を広げています。
初めて海外公演を行ったのは、ハワイ・ホノルル。その日は2011年3月12日、東日本大震災の翌日でした。いままでに見たことのないほどの大きな被害で、もしかしたらホノルルにまで津波が来るかもしれない・・・。会場はそんな人々の不安でいっぱいでした。
そんな不安を、なんとか私達の踊りで払拭したいという気持ちで精一杯踊り、最終的には無事に終えることができました。終演後、ハワイ在住の日本人の方々から「元気をもらいました」と、何度も声をかけていただきました。お客様は、震災によって不安を胸に抱えながらも、わずかでも希望を持ちたいと会場にいらっしゃった方々ばかりでした。言葉の通じない方々も、目を潤ませてそばに駆け寄って来てくれました。それは、私達にとって忘れられない体験となりました。
『私達の踊りは、言葉や文化の壁を超えて、やり場のない不安や絶望を晴らすことができるのだ!』。その時、そう肌で感じたのです。
阿波踊りを通じて、
みんなが一つになって喜びを共有できる未来をつくりたい
私達が海外にも活躍の場を増やしている理由は、言葉や文化、習慣の違う土地でパフォーマンスを披露し、人々の心をつないでいくことが最大のチャレンジであると考えているからです。
世界中のさまざまな場所で「非言語 – ノンバーバル」「多様性 – ダイバーシティ」「双方向の体感型 – インタラクティブ」の3つの要素を大切にしつつ、阿波踊りを発信し続けています。私達のステージを通して、言葉も文化も違う人々が一つになり、喜びを共有し合えたらと願っています。
日本の魅力がその場所に浸透し、文化の生態系が生まれ、独自に発展すれば、言葉がなくとも、日本人と現地の方々が踊りで交流できる。そんな未来を想像しています。私達はその架け橋となり、世界各地のフェスティバルやイベント、自治体、企業をつないで、ハレの場を提供していきたいのです。
GO-BEYONDER No.128
プロ阿波踊り集団
寶船
寶船は1995年に阿波踊りの本場・徳島県出身の米澤曜が東京で発足。阿波踊りの伝統文化を尊重しながらも、さらに時代にあった新しい芸能にするべく研究を重ねる。2012年には団体を法人化し、日本で唯一“プロ”の阿波踊り集団として活動を開始。「踊り出したら、命懸け」をモットーに従来の全員が同じ動きをする阿波踊りのイメージを壊し、ひとりひとりが熱く激しく、個性的なパフォーマンスを行い、世界中で話題となっている。
Instagram:https://www.instagram.com/takarabune_official/
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