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GO BEYOND な

野呂玲花(ノロレイカ)

プロサーファー

初戦敗退の屈辱からプロサーファーとして
新人賞を獲得するまでに

17歳でプロの資格を取得してから、プロサーファーとして国内外問わずさまざまな大会に出場してきました。 ただ、はじめからサーファーとして成功していたわけではありません。

13歳で本格的にサーフィンの世界に飛び込んで1年。 親に勧められて、遊び感覚で出場した大会初戦敗退という悔しい結果に終わりました。

なかなか思い通りにいかなかったはじめての大会。 痛い経験だっただけに、かえってその悔しい経験が私のサーファー人生に大きな影響を与えることになります。 この大会がきっかけとなって、サーフィンへ熱に火をつけることになったからです。

初戦での経験を糧に、サーフィンへの情熱はとどまることを知らず、数々の大会に出場して経験を積んでいきました。 そして、サーフィンへの情熱や体験で経験が功をなしたのが16歳のころ。ついに全日本で優勝を勝ち取ることができました。

全日本での優勝を皮切りに、さまざまなジュニアの試合で優勝を飾り、世界ジュニア日本代表にも選んでもらうことができ、はじめて世界の舞台に立つことになります。 日本代表として挑んだはじめての世界戦は、さらに私のサーフィン人生にとってプラスの影響を与えてくれました。 憧れの選手やたくさんの海外選手を目にして、いつか自分も世界で絶対に活躍するだと心に誓ったのがちょうどこのころです。

そして、17歳も私にとっては忘れられない年になります。プロ資格を取得して、プロサーファーとして道を歩むことを決めたからです。

プロ戦は初参戦でしたが優勝を飾ることができ、ルーキーオブザイヤー(新人賞)を獲得して、プロとして歩む大きな後押しになりました。

2012年
JPSA ルーキーオブザイヤー
JPSA 千葉 鴨川 優勝
WORLD Jr ポルトガル 9位
2014年
Fitzroy Pro ニュージーランド 5位
US OPEN OF SURFING pro jr ハンティントンビーチカリフォルニア 7位
WQS 6,000 Pantin Classic スペイン 9位
2015年
WQS 世界ランキング 31位
2016年
WQS 1,000 Ichinomiya Pro 千葉志田下 優勝
WQS 1,000 Board Masters イギリス 3位
WQS 1,500 Anglet Pro フランス 5位
WQS 1,000 Médoc Océan Lacanau Pro フランス 5位
2017年
WQS 1,000 Cape Town 南アフリカ 4位
WQS 1,000 Durban 南アフリカ 3位

一筋縄ではいかない、世界に挑むということ

プロサーファーになってから2年間は、日本のプロツアーに参戦することがメインでした。しかし、サーフィンを深く追求すればするほど、世界で活躍したいという夢は膨らんでいきます。

夢を実現するターニングポイントとなったのが20歳になってからのこと。 世界での夢を実現するべく、20歳の年にサーフィンの本場であるアメリカのカルフォルニアに拠点を移しました。 そして、これまで日本のプロツアーが中心だった生活が、世界の大会が中心になる生活に変わっていきます。

カルフォルニアに拠点を移してからというもの、確かに海外の大会にチャレンジする機会は増えました。しかし、そう簡単に夢が実現するものではないことを思い知らされます。

世界大会では思ったようになかなか勝つことができず、嬉しいよりも悔しい思いを本当にたくさんしてきました。これまでのやり方ではトップクラスにまで手が届かない現実を突きつけらます。

私は今、世界のトップクラスに少しでも近づけるように、海外選手にも引けを取らないメンタルの強さ、そして高パフォーマンスを出すため、カルフォルニアで世界水準の環境に身を置いています。 海外選手も受けている質の高いトレーニングの他、直接サーフィンの指導を受けたり、栄養や体調の管理に気をつけたりという本格的な内容です。

オリンピック強化指定選手に選ばれ、2020年の東京オリンピック出場と金メダル獲得を視野に入れているので、あえて厳しい環境に置くことによって、精神面でも技術面でも磨きをかけられるよう練習を積んでいます。

今の私の夢は、オリンピックはもちろん、世界のトップ17しか参戦することのできないサーフィンのワールドツアーに出場すること。今の環境に感謝し、支えてもらっているすべての人に成績を残して恩返しができるように謙虚に突き進むだけです。

からだの大きさを言い訳にしない!
GO BEYOND、自分自身の壁を超えていくこと

日本人サーファーからは、まだひとりも出ていないワールドツアーに絶対に入るために、目標とするWCT(世界のトップ17)ワールドツアーを目標に、世界のWQS(クオリファイングシリーズ)をまわっています。

世界に挑戦することで感じているのが、世界の壁の厚さです。日本人は海外選手と比べると小柄で、サーフィンが小さく見えると思われがちです。 ですが、小柄でも大きなサーフィンはできると私は思っています。 体の大きさを言い訳にしない。不可能なんてない。 常に上を目指して、自分自身の壁を超えていきたいと思っています。

GO-BEYONDER No.121

プロサーファー

野呂玲花

1994年大阪府生まれ。両親の影響で幼いころからサーフィンに触れる環境があり、13歳から本格的にサーフィンをはじめる。16歳で全日本優勝、世界ジュニア日本代表に選出された。17の年にはプロ資格を取得し、新人賞を獲得。

Instagram:https://www.instagram.com/reikanoro/

Facebook:https://www.facebook.com/ReikaNoroSurfer

Blog:http://reikanoro.com/blog/

HP:http://reikanoro.com

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