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GO BEYOND な

鳥羽海渡(トバカイト)

プロレーシングライダー

Motogpに魅了され世界トップを目指す
プロレーシングライダーへ

私は、Motogpロードレース世界選手権Moto3クラスのプロレーシングライダーです。世界各国を転戦しながら世界チャンピオンを目指しています。

Motogpロードレース世界選手権は、Moto3、Moto2、Motogpと3つのクラスに分けられています。 Moto3クラスは250cc、Moto2クラスは600cc、Motogpクラスは1000ccのクラスです。 バイクの大きさ、厳密には排気量によってクラス分けがされています。この、Motogpロードレース世界選手権は、3月から11月のシーズン中、15ヶ国で全18レースを行い、各レース優勝者から順にポイントが加算され、最もポイント獲得数が多い者が、世界チャンピオンに輝くことのできる大会です。 この大きく偉大な大会で、世界チャンピオンになることがプロレーシングライダーとしての大きな目標です。

今や生活の一部になっているバイクレースですが、そもそものきっかけは両親のバイクです。 幼いころよく両親の運転するバイクの後ろに乗っていましたが、乗っているだけでなく次第に自分で運転したいと思うようになりました。 4歳のクリスマスプレゼントに電動ポケットバイクを買ってもらい、毎日のように公園などで乗ってバイクの魅力にハマっていったのを覚えています。

ですが、そんな電動ポケットバイクもなんだか物足りないと感じるようになっていきました。 5歳のとき、はじめてエンジン付きのポケットバイクを買ってもらい、ちょうどそのときにバイクレースのことを知りました。 乗った瞬間のなんとも言えない楽しさ、自分にはこれだとさまざまな思いがこみ上げてきたのを覚えています。 そして、どんどんバイクの世界に魅了される中で知ったのが、Motogpのこと。 年に1度、日本でも開催されるMotogpを間近で見た瞬間に、Motogpで世界チャンピオンになるんだと決心しました。

2013年
全日本ロードレース選手権 J-GP3クラス 年間ランキング13位
2014年
全日本ロードレース選手権 J-GP3クラス3勝
全日本ロードレース選手権 J-GP3クラス3勝
Shell ADVANCE – ASIA TALENT CUP 4勝 7度の表彰台 初代チャンピオン
鈴鹿ライジングアワード賞受賞
2015年
FIM CEV REPSOL MOTO3 World Junior Championship (NSF250R) 年間ランキング20位
Red Bull MotoGP Rookies Cup 3位表彰台 年間ランキング9位
2016年
FIM CEV REPSOL MOTO3 World Junior Championship 1勝
3度の表彰台 年間ランキング4位
Red Bull MotoGP Rookies Cup 2勝 3度の表彰台 年間ランキング5位
2017年
Motogpロードレース世界選手権Moto3クラス参戦中

日々前身、諦めずにチャレンジし続けていくこと

目標とするMotogpで世界チャンピオンになるために、諦めずに世界の挑戦を続けています。

世界の挑戦の第一歩となったのが、2014年に開かれたShell ADVANCE – ASIA TALENT CUPです。この大会では初代チャンピオンに輝くことができ、海外でのチャレンジの輝かしい第一歩となりました。

そして、世界選手権に最も近い、ヨーロッパの舞台で参戦できる権利を獲得したのが2015年のこと。 翌2016年のFIM CEV REPSOL MOTO3 World Junior Championshipでは、日本人で初の優勝を飾ることができ、世界選手権参戦に向けて大きく前進することができました。

そして、2016年に参戦したFIM CEV REPSOL MOTO3 World Junior ChampionshipとRea Bull Motogp Rookies Cupでの活躍が認められ、ようやくMotogpの舞台へ。 2017年からは、Motogpロードレース世界選手権Moto3クラスに参戦できるようになりました。

目標としているのは、Moto3クラスだけでなく、全クラスで世界チャンピオンに輝くこと。 これまで着実に世界の大きな舞台に向けて歩を進めてきたこと、成果として現れていることを自信につけて、これからも諦めずに世界に挑戦していきたいと思っています。

喜びと悔しさを糧に限界をもっともっと超えていく=GO BEYOND

これまでさまざまな世界大会にチャレンジしてきましたが、2016年に参戦したジュニア世界選手権と違い、Motogpロードレース世界選手権は選手のレベルの高さが段違いです。

0.1秒や0.001秒といった僅差のレースになります。私の参戦しているMoto3クラスには25人ほどのライダーがいますが、トップタイムから1秒遅れるだけで順位は20位にまで落ちてしまうという秒以下を競う均衡した戦いです。

普段のトレーニングからバイクを操る技術や体の使い方はもちろん、メンタル、チームの団結力、全てにおいて努力し実力がないと優勝を勝ち取ることはできません。

そして、世界選手権には、スペインやフランス、ドイツ、イタリアなどいろいろな国の人が参戦しています。 会話の基本は英語です。 私の所属するチームにもさまざまな国籍の人がいます。 言葉も暮らしも違う者同士が、共に世界チャンピオンを目指して、喜びやくやしさを共有する。 世界選手権だからこそ味わえる経験です。そんなさまざまな経験を通して、限界をどんどん超えて、世界チャンピオンを掴みに行く。 この超えていく瞬間こそがGO BEYONDだと実感しています。

GO-BEYONDER No.112

プロレーシングライダー

鳥羽海渡

2000年福岡県福岡市生まれ。はじめてエンジン付きのバイクに乗ったのは5歳のこと。バイクの世界に魅了され、Motogpロードレース世界選手権Moto3クラスのプロレーシングライダーとして、世界チャンピオンを目指して世界を転戦する。

Instagram:https://www.instagram.com/kaito_toba/

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