GO BEYOND な 人
向川桜子(ムコウガワサクラコ)
アルペンスキーヤー
私だけの“武器”で世界と戦う
幼少の頃からスキーに親しみ、17歳からアルペンスキーの日本代表として活動。20歳の時にワールドカップデビュー。世界ジュニア選手権やユニバーシアード、ワールドカップなど国際大会へ積極的に出場しています。
2015年からは「世界で戦う」というシンプルな挑戦と向き合い、スロベニア人コーチのもと、土台作りから強化。ヨーロッパを中心に、世界各国のレースを転戦しながらワールドカップ出場権を獲得しています。
高い身体能力と、日本人ならではの繊細なテクニック、私だけが持っている“武器”を最大限発揮するレースを心がけています。
海外でアルペンスキーを極めること
幼稚園に入園する前からスキーを続けていますが、アルペンスキーという競技は本当に奥が深いと感じています。だからこそ、この競技を極めることが一番のチャレンジだと思っています。
日本人女子選手がたどり着いていない領域へ挑むには、どうしても海外の雪上環境が欠かせません。そして海外で強くなるためには言語や習慣、文化など滞在する国がどのような国なのか、情報を集めてトレーニング環境を整えることが大変重要です。そのために利用しているグローバルWiFiでのインターネット通信は大変スムーズにアクセスでき、現地での活動を素晴らしいものにしてくれています。
2018年の平昌冬季オリンピック、そして2019年、2021年の世界選手権、2022年の北京オリンピックと、今後の国際大会は私の選手生活の中で最も充実した時期を迎えるので、本当に楽しみです。コーチやスタッフ、チームメイトに恵まれ、ここまで歩んで来られたことを誇りに思います。私は本当に人に恵まれているな、と感謝するばかりです。今後はさらに海外での挑戦がメインになっていくので、力を尽くしたいと思います。
「アルペンスキー」の合言葉が、
言語や人種を越えた人との繋がりをもたらしてくれる
海外で転戦していて常々感じることは、「アルペンスキー」という共通言語があれば、どの国を訪れたとしても現地の方々が温かく迎えてくれるということ。一緒に笑い、励まし合い、背中を押してくれ、時にはアドバイスをくれるかけがえのない人々……この競技に携わっていなければ、出会えなかった人たちです。そんな人々に出会えたことは、私の人生の貴重な財産です。
また世界で戦うプレーヤーは、国や言語や国境など関係なく、人として、選手として私を受け入れてくれる・見てくれる懐の深さを持っている、と実感しています。スポーツ選手として、日本代表として、秋田県代表として。これまで私と関わってくださった全員を笑顔にすることが、夢への近道だと思っています。
1992年秋田県生まれ。両親の影響でわずか2歳からスキーに親しみ、以降スキー漬けの人生を送る。高校時代に優勝した高校選抜大会を皮切りに、国体や全日本学生スキー選手権、全日本大会で優勝、ユニバーシアード、ワールドカップなど海外の大会にも積極的に出場。2010年より日本代表として活動。幼稚園の卒園文集では「船木選手のように金メダルを獲る」と書いていたという根っからのスキー女子。
GO-BEYONDER No.105
アルペンスキーヤー
向川桜子
1992年秋田県生まれ。両親の影響でわずか2歳からスキーに親しみ、以降スキー漬けの人生を送る。高校時代に優勝した高校選抜大会を皮切りに、国体や全日本学生スキー選手権、全日本大会で優勝、ユニバーシアード、ワールドカップなど海外の大会にも積極的に出場。2010年より日本代表として活動。幼稚園の卒園文集では「船木選手のように金メダルを獲る」と書いていたという根っからのスキー女子。
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