GO BEYOND な 人
笹岡建介(ササオカケンスケ)
プロスケートボーダー
13歳からプロとして大会に出場。
オリンピックを目指す
僕がスケートボードを始めたのは、子どもの頃に父や兄とスノーボードを始めたことがきっかけです。スノーボードは冬しかできないので、オフシーズンのトレーニングとしてスケートボードと出会いました。
スケートボードに出会ってからはすっかり夢中になってしまい、すぐに2人の兄とともに本格的に競技に取り組むことにしました。そして2007年、8歳で出場した日本スケートボード協会主催の「関西アマチュアサーキット」に参戦。初出場ながら決勝進出を果たすことができ、10位入賞となりました。
さらに5年後の2012年には、同大会で初優勝。同年に行われた日本スケートボード協会主催のプロツアー第3戦「INDEPENDENT CUP(プロアマオープン)」では、経験豊富なトップ選手たちがたくさん参戦するなか、念願の初優勝を果たすことができました。
そして日本スケートボード協会公認のプロ昇格権利を獲得し、2013年からは同協会のプロとして、国内外の大会やイベントでのデモンストレーションへの出演や、スクール講師など、いろいろなことをやらせていただいています。10代の今の僕にとっては、全ての参戦・出演が経験になり、スキルの強化に繋がっています。また海外にも積極的に遠征し、世界レベルの選手と肩を並べるプレーヤーになるべく、より頑張っていきたいです
できる限り海外で戦い、スキルやタフな精神力を身につけ、
2020年東京オリンピックに出場することが目標
海外選手と対等に戦っていくスキルを身につけるには、国内の環境は十分とは言い切れないのが実情です。
今よりももっと強くなるためには、理想の環境を求めて海外遠征を行い、海外選手に負けないスキルや強いメンタルを身につけなければいけません。
今は世界で通用する選手になるべくたくさん努力し、くじけることなくチャレンジを続け、インビテーションが必要な大きな大会で結果を出すことを目標にしています。
2020年の東京オリンピックでは、スケートボード・パークスタイルが正式種目に追加されました。世界のトップレベルの選手と、国内で存分に戦える機会は限られているので、日本代表選手として出場できるように、もっと自分の技や精神面を向上させていきたいです。
スケートボードがあれば、壁は超えられる
海外遠征で一番感じるのは言葉の壁です。初めて訪れた海外遠征では、緊張してしまいいつものスケーティングがなかなかできずに悩んでいました。そんな僕に声をかけてくれたのは、アメリカ人の男性でした。
彼とはかたことの英語でしか会話できなかったのが歯がゆいのですが、一緒に滑っているうちに意気投合。彼の自宅に招いていただき、バーベキューをしたり観光に連れていってくれたりと、いつの間にか緊張もほぐれ、楽しい時間を過ごせました。
何より嬉しかったのは、言葉の壁を越えて思いが通じ合えたこと。スケートボードがあれば言葉はもちろん、年齢や人種など、何もかもを超えていける気がしています。
GO-BEYONDER No.103
プロスケートボーダー
笹岡建介
1999年3月13日、岐阜県生まれ。2人の兄とともにスケートボードを始め、弱冠13歳でプロアマオープン大会「INDEPENDENT CUP」に初出場、トッププロを抑えて初優勝を飾る快挙を果たす。同時に日本スケートボード協会公認のプロに昇格、国内外の大会で好成績を残している。