GO BEYOND な 人
田代凪沙(タシロナギサ)
プロサーファー
限界を超えて、世界を目指す!
小さいころから海が大好きで、父親の影響で8歳からサーフィンを始めました。10歳のころからアマチュアの大会に出場し、12歳で18歳以下の世界ジュニア選手権に日本代表として出場することができました。
プロになったのは16歳の時。この年、国内のアマチュア日本一を決める大会でチャンピオンになり、同じ年にプロ公認試合で優勝しました。プロ公認になれたので、プロツアーに出場できるようになりました。2015年からは海外の試合にも少しずつ出場するようになり、高校卒業後、プロサーファーとして世界各地の大会に出場しています。
今の目標は「限界を超えて、世界を目指す!」こと。
2017年の今年は強化指定選手に指定いただき、2020年東京オリンピック出場に向けてトレーニングや試合に励んでいます。
世界最高峰の大会に出ることが最大のチャレンジ
12歳で初めて日本代表に選ばれ、世界戦にも出場。憧れていた夢のような舞台で海外選手と肩を並べて戦えたことは、私にとって「また海外で試合に出たい」「世界に勝ちたい」という大きな夢を持たせてくれた、貴重な経験となりました。
そして2016年からは本格的に海外へ遠征していますが、海外選手との技量の差や、現地の言葉の壁や食文化の違いを肌で感じています。そんなアウェーの場で、言わば最高の状態とは言いにくいコンディションでの参戦は、最高のパフォーマンスを出すことができず、負けてしまうことも多く悔しい思いをしました。
だからこそ今年は試合の結果はもちろんですが、最高の結果に至るための準備を大切にしています。例えば語学の勉強や自分の体の栄養管理や、どんな時でも安定した精神状態で挑めるように整えるための心理面の勉強。そして海外選手に勝つための体作りの研究など、心技体全てにおいて、自分自身を知ること・研究することが世界へのチャレンジの全てだと思っています。
最終的な目標は、世界中の女性サーファーの中でも上位17名だけが出場できる、世界最高峰の大会・WCT(ワールドチャンピオンツアー)に参戦すること。
今参戦しているWCTの二次リーグ・WQS(ワールドクオリファイシリーズ)で6位までにランクインすれば、WCTに参加出場することができるので、上位に食い込めるように、今できることを精一杯やっていきたいです。
海外で大変なことはもちろんありますが、サーフィンが好きなことはもちろん、試合に勝ちたいという思いや、夢があるからこそ、どんな困難も乗り越え、目の前の厚い壁にもチャレンジできるんたど思います。
世界戦に挑めるのは、自分の努力の前に家族やスポンサーの皆さま、応援してくれる皆さまの支えがあってこそ。サポートしてくれる方々への感謝を絶対に忘れることなく、もっともっと努力して、皆さんの期待に応えられる結果が出せるように今後も努力し続けます。
“勝ちたい、負けたくない”気持ちが、自分の限界を超える起爆剤となる
海外の大会に出場すると、悔しいことの方が多く、泣いてしまう時もあります。でも「試合で勝ちたい、負けたくない!」という強い気持ちが、自分自身の限界を超えさせてくれる起爆剤になると確信しています。
海外ではサーフィンが国技となるほどメジャーなスポーツになっている国もありますが、日本での知名度は海外に比べるとまだまだです。しかし2020年東京オリンピックで追加種目として選ばれたことで、徐々に認知されてきていると感じています。
日本の選手が世界で活躍し、サーフィンをたくさんの方に知ってもらい、業界を盛り上げるために、私自信も携わっていきたい。そのためには自身の限界を超えられるほどの努力やトレーニングで、海外の選手を超える力を身に付け、世界への道を切り開いていきたいです。
GO-BEYONDER No.099
プロサーファー
田代凪沙
1997年5月14日、神奈川県生まれ。サーフィンをしている父親の影響で、8歳よりサーフィンを始める。中学3年生で全日本選手権優勝、高校1年でプロ資格を取得。プロ1年目の2014年には国内ツアーの年間グランドチャンピオン、ルーキーオブザイヤーを獲得と、2015年以降も躍進。若手サーファーの中でもひときわ注目を集める逸材で、2020年東京オリンピックでの活躍が期待される。
Instagram:https://www.instagram.com/nagisatashiro/
Facebook:https://www.facebook.com/nagisa.tashiro.1