GO BEYOND な 人
青野多穂(アオノタホ)
プロサッカーコーチ
スペインでの指導者留学で
学んだサッカーを日本へ
私はジュニアユースサッカークラブ「F.C.フトゥーラス エストレージャス」の代表として、中学生年代の選手を対象に、世界で通用する選手の育成に取り組んでいます。
私はブラジル留学の後、バルセロナへ指導者として5年半留学し、スペインサッカー協会の運営によるコーチングスクールで、指導論や指導方法を学び、NIVELⅡライセンス取得しました。留学期間中には、現地クラブチーム「C.E.エウロパ」で指導経験も積みました。
日本に帰国後は、スペインのサッカーを日本人に合った方法で指導するため、小学生から高校生までの様々なカテゴリーで、コーチや監督の経験を積んで試行錯誤し、指導方法を研究してきました。そして、2010年に独立して自らが立ち上げたチームが、「F.C.フトゥーラス エストレージャス」です。
スペインで学んだ正しいサッカーを低年齢から身につけられるように、「F.C.フトゥーラス エストレージャス」の下部組織として、幼児から小学校6年生までを対象としたサッカースクールを埼玉、千葉、東京で運営しています。将来性のある選手は、中学生のクラブチームに引き上げて育成を図っています。1学年最大15名の少人数制を採用することで、指導が行き届くようにしていることも特徴のひとつです。
「世界に通用する選手」の育成が目標
「F.C.フトゥーラス エストレージャス」で私がチャレンジしているのは、「世界に通用する選手」の育成です。日本人監督が日本人を率いている「MADE IN JAPAN」のチームで、スペイン選手やスペインのチームを越えていきたいと考えています。
毎春、「F.C.フトゥーラス エストレージャス」が実施しているバルセロナ遠征には、現地のスカウトマンも観戦に訪れています。毎年バルセロナ遠征を行うことで、スペインの同じカテゴリーの指導者が育てている選手や指導方法などを知ることができることもメリットです。世界のサッカーも時代によって変わっていっています。
スペイン留学時代に学んだことに加えて、スペインサッカーの時代の変化を遠征で体感し、知識のアップデートを図り、日々の指導に活かしています。いつの日かスペインのスカウトマンをうならせて、オファーを受けるような日本人選手を育成したいです。
部活動では十分な指導を受けられなかった自分自身の経験から、サッカーのレベルに関わらず、スペインサッカーを熱意ある多くの選手に伝えたいと考えています。「F.C.フトゥーラス エストレージャス」は、サッカーが好きで努力ができる将来性のある選手に対して、十分な指導を行うことがコンセプトです。
また、スペインサッカーの基本に習い、「一流選手は必ず人間としても一流である」という指導方針のもと、ボランティア活動を行っています。
こうした選手の育成を通じて、中学生年代からの指導でも、「世界に通用する選手」の育成が可能なことを証明するのが目標です。
日本人でも海外で結果を残せる
私が海外活動で、「GO BEYOND=超えていく」と感じたのは、スペインへの指導者留学時代に所属していた「C.E.EUROPA」での経験です。「C.E.EUROPA」ではU-18アシスタント、U-16 第二監督やスクールコーチを経て、U-11監督に就任しました。スペインで過ごす最後のシーズンとなった2001-2002シーズンに、90年を越えるチームの歴史の中で初のアジア人監督としてチームを率いた中、無敗でカタルーニャ州リーグのリーグ優勝を果たすことができました。
日本人は海外では、「サッカーを知らない」と言われ、からかわれることが多いです。しかし、海外の環境に飛び込んでも、日本人らしい勤勉さや学習能力の高さを活かすことで、サッカーで日本人が結果を残せることを証明できたと感じています。
GO-BEYONDER No.096
プロサッカーコーチ
青野多穂
1976年東京都生まれ。1998年~2002年までスペインサッカー協会運営によるコーチングスクールで指導方法を学ぶとともに、「C.E.エウロパ」にて指導経験を積む。C.E.エウロパでは、2001-2002シーズンに、アジア人監督として初めてU-11カタルーニャ州リーグ優勝にチームを導く。2002年に帰国し、様々なカテゴリーで指導者経験を積んだ後、2010年にジュニアユースサッカークラブ「F.C.フトゥーラス エストレージャス」を立ち上げた。
Facebook:https://www.facebook.com/fcf.estrellas