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GO BEYOND な

小島庸平(コジマヨウヘイ)

プロモトクロスライダー / TEAM Bells Racing

いつかは日本でも
メジャーなスポーツにすべく、海外で挑戦

モトクロスをはじめるきっかけになったのは、父と兄。6歳のころにモトクロスに出会い、小学校時代から地方の選手権大会に参戦しました。2002年に、全日本選手権・国際B級125ccクラスでデビュー。

プロのモトクロスライダーとして、国際大会に出場した経験もあります。まだまだ日本ではマイナーなモトクロスですが、多くの人にモトクロスの魅力を知ってもらい、メジャーなスポーツにしていきたいという思いでプロとして活動しています。

2015年
全日本選手権・国際A級IA1クラス/チャンピオン(3勝)
「鈴鹿と・き・め・き モータースポーツ大使」に就任
全日本チャンピオン獲得し、三重県知事、鈴鹿市長への表敬訪問
2016年
全日本選手権・国際A級IA1クラス/ランキング3位(1勝)
2017年
全日本選手権・国際A級IA1クラス参戦

海外でのチャレンジが今を支える原動力

モトクロス世界選手権GP125クラスで日本人初、そして唯一の世界チャンピオンに輝いた渡辺明さん。そして本気で世界一をねらうためにアメリカに移住し、アメリカの有力チームとの契約に成功した15歳の下田丈選手など、世界を視野に活動している日本人のモトクロスライダーもいます。

しかし、まだまだ世界にチャレンジしている日本人は数人であって、世界で活躍しているという日本人のモトクロスライダーはほとんどいないのが現実です。

そんな私も、世界を夢見て2009年に世界の舞台に挑んだことがあります。23歳のことです。当時は、日本のメーカーとの契約を介さずに、自費で世界に挑戦しました。

当時から全日本では常にトップを争っていたこと、モトクロス オブ ネイションズの日本代表に選ばれてから毎年海外でトレーニングを行っていたこともあり、ある程度の自信をつけて世界に挑みました。

しかし、結果はトップ10に一度も届くことなく閉幕を迎えてしまいます。さらに、翌年活動できる環境もなく、あえなく帰国。挑戦したことによって、世界という舞台で戦うことの厳しさを痛感しました。

あの当時の世界での経験が、今もまた世界に挑戦することへの原動力となっています。

日本を超えて世界へ。日本の国旗を世界の舞台で掲げる夢

年に1回、各国の代表ライダー3人が国別対抗戦で競い、世界一のチームを決定する” モトクロス オブ ネイションズ”という大会があります。

初めて“モトクロス オブ ネイションズ”の舞台に立ったのが19歳のときでした。ランク上位のライダーがケガで代表を辞退したことにより、チャンスがまわってきたのです。

当時の開催地となったのがフランス。コースレイアウトは日本にはない高低差のあるもので、ただ走るだけでも難しかったことを覚えています。これが世界の舞台なのだと圧倒されました。

しかし、衝撃を受けただけではありません。この“モトクロス オブ ネイションズ”での経験が夢を大きく膨らましてくれました。

5万人を超える観客、世界トップレベルのライダーが本気で競い合う姿、いつかこの“モトクロス オブ ネイションズ”の舞台で日本人初の表彰台に立ちたい、そんな熱い思いが込みあげました。

日本ではまだまだマイナースポーツであるモトクロスですが、世界的に見ると競技者人口は多く、特にアメリカやヨーロッパで盛んです。発祥の地も、イギリスだと言われています。

しかし、そんなモトクロスを支えるマシン作りは、昔から日本のメーカーがほぼ独占しているという状況が続いています。

ただ、モトクロスの選手の力量は日本と世界とでは大きな差があるのも現状です。

まだまだ国内においては発展途上のスポーツだと思っています。だからこそ、日本が支えてきたスポーツをもっと日本の人に知ってもらいたい。

国別対抗戦は野球やサッカーだけでなく、モトクロスにもあることを知ってもらいたい。そう強く思っています。

日本でいつかメジャーなスポーツになることを夢に、日本の国旗を世界の舞台で掲げられることを夢に、自分にできることとして、海外でのトレーニングも積極的に行っています。

そんな海外への挑戦が、いつか世界の垣根を超えて、日本にも届くのだということを信じて。

GO-BEYONDER No.092

プロモトクロスライダー / TEAM Bells Racing

小島庸平

1985年、三重県鈴鹿市生まれ。6歳でモトクロスに触れ、17歳でデビュー。初参加の全日本モトクロス選手権国際B級クラス125ccではチャンピオンに輝いた。全日本選手権・国際A級IA1クラスで活躍し、世界大会での出場経験も持つ。

 

 

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