088
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

GO BEYOND な

小宮よしはる(コミヤヨシハル)

フリーサーファー

世界中を旅しながら、人と会うこと・
自分の表現を広げる活動を続けたい

職業はサーファーですが、どこにでもいる普通の父親です。でも他の家庭と少し違うのは、サーフィンが私の暮らしの一部になっていること。普段は愛知県の渥美半島にある伊良湖岬から、静岡の伊豆半島の東・東伊豆までを拠点に、地図や天気図で風や波のウネリ、自身の体調と相談しながらサーフボードに乗っています。時には物置の木材に乗ることも。

僕のサーフィンは常識にとらわれません。自然をキャンパスに弧を描き、自由に表現します。そして僕だけの景色が広がる、自分だけの特別な時間を持ち続けながら、自分を表現し続けたいと思っています。

そんな暮らしに満足していた中、出会ったのが世界的に有名なフォトグラファーでした。既に有名であるにも関わらず、寝る間を惜しんでさらに努力をし続ける姿は、夢を叶えるワクワクした気持ちを僕に思い出させてくれました。

現在は国内外への旅行を計画中。旅を計画する中で人とつながり、その出会いがまた人との出会いを生んでいくのが楽しくて。今回の旅行では、父より受け継いだ知識と経験をもとに、より工夫をこらし、いつもの暮らしと変わらない食事と睡眠を心がけ、疲れない旅行をすることが目標です。そして普段の暮らしでは出会えない人々のお宅を訪問し、同じ時間を共有することにしています。そこから見える景色から、多くの学びと反省を得ることができるから。そうして、私たちは一つの物語を作っていると感じているからです。

今後は世界を旅しながら、世界中のメディアやSNS、マガジンへの紹介に挑戦中です。加えて、世界各地で開催されるサーフフェスティバルへの参加も目標にしています。

波は、自分の力を思い知らされる場所であり、自分を超えていく壁でもある

旅の道中で、美しく大きな波に出会えた時に考えること。息は続くのか、沖に出られるか。沖に出ても、無事に岸まで戻ってこられるのか。潮の流れや、海底まではどの程度深いのか……日本では想像できないほどの大自然が待ち構える状況の中、自分がそれまで何をして、何を得てきたのかを思い知らされる瞬間です。

波は大きくて力強く、人間のような小さな存在はいとも簡単に消し去ってしまう。サーフィンは意外と厳しい世界だったりします。でも、最高に美しい波を目の前にすると、恐怖心を抱く前に心が動かされてしまう。だから自分がどこまでできて、何ができないのかを冷静に判断しなければなりません。

波の前ではいつも自分が試されているし、波乗りは自分の弱さを超えるためのチャレンジでもあります。

言葉がわからなくても、思いは伝わる

以前、海外で僕の両親ほどのご夫妻のお宅に招かれたことがあるのですが、その時に家族の歴史や子ども、孫のことまでたくさんお話をしてくださいました。

言葉を全て理解できたわけではありませんでしたが、彼らが言わんとしている思いや、僕を招待してくれた理由は、心で伝わってきたように感じています。これは言葉の壁を超えた、貴重な経験でした。

ご夫妻の思いを胸に、海での楽しさを子どもたちにも伝えていきたいと思っています。

GO-BEYONDER No.088

フリーサーファー

小宮よしはる

1978年7月29日、愛知県生まれ。フリーサーファーとして、国内外で波を求め旅を続けている。

Instagram:https://www.instagram.com/komiyasun/

Facebook:https://www.facebook.com/yoshiharu.komiya.1

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページトップへ