僕は、「世界一周人力車の旅」のリーダー、鈴木悠司です。

2013年より、浅草で人力俥夫の仕事をしています。

2016年1月25日に人力車の仕事をストップし、2月14日から1年世界一周の旅へと出る準備をしていました。会社に「人力車の宣伝もしながら行くので、ぜひ半纏を貸してください。」とお願いしたところ、「何なら人力車の運転手が世界一周という企画を立ち上げるのもいいな〜。」と返ってきました。ならば意味のあることをしようと考えました。

旅に出る2週間前にいろいろな方へお伺いし、企画をお話しました。彼らが言ったのは「人力車持っていかないの？」

僕は、その発言にビビってしまい答えることができませんでした。

でも自分の中で納得もしました。確かに、ただ半纏で世界一周をするより、人力車で世界を走る方が、見てくださる方も面白いし自分もやりがいがあります。それに、人力車をいつかもっと盛り上げたい、展開させたいとも思っていましたし、2020東京オリンピックが決まった時には、是非とも何かしらのかたちで貢献したいと思ってもいました。

"世界を案内してみたい”という夢もありました。

調子にのるほど知識もないし、何か証明できるものもないですが、人力車という仕事をしていてガイドの面白さを知り、純粋に挑戦したいと思っていました。

「何だこれ？」「こんな人もいるんだ」と注目をしてくれるかもしれない。僕らのチャレンジを見てくれた人たちに、影響を与えられることもある。

自分がこの人力車という仕事を通じ世界の方々に”力"を与えることもできるんだ。

自分の中で迷いが、しばらく続きましたが、迷うぐらいならやってみよう！と決心しました。

そして、一緒に旅してもらえる仲間を集めました。

自分の想いを伝え、賛同してもらった二人（てんすけん・平野謙）と同じ夢に向かって走ることを決めました。

自分が諦めなければ"夢”は、叶うはず。走り続けよう!!

最初は、「人力車で世界一周は、できるのかな？」と自分の中で勝手に不可能と思っていましたが、周りの方々に助けをいただき、すべてクリアになりました。

「よし!!人力車で世界一周をしよう!!」

人力車の仲間にも会社にもこのことを伝え、2月14日旅に出ました。

僕達は、日本にはいませんが、仲間たちが動いてくれたおかげもあり、「人力車世界一周プロジェクト」が成り立っています。

人間離れした鉄人の肉体とメンタルで、世界中に日本の文化を届けます。

現在は新メンバーも加わって夢に向かって走行中！