GO BEYOND な 人
成田秀将(ナリタヒデユキ)
アルペンスキーヤー
世界最高峰の舞台・ワールドカップに挑戦中。
北海道生まれ。幼少期よりスキーに親しんできました。競技カテゴリーはアルペンスキーです。中学時代からアルペンスキーにのめりこみ、全国中学・インターハイ、インターカレッジなどで全てのタイトルとなり、国民体育大会、全日本選手権やアジア地区王者決定シリーズのコンチネンタルカップで総合優勝と大回転種目別優勝を果たしました。現在はアルペンスキーの日本代表として、世界最高の舞台、ワールドカップに挑戦しています。
<国内タイトル>
<国際大会出場歴>
世界のアルペンスキーヤーに勝つためには強靭な肉体と精神が必要。
今は少しでも自分を強くしていきたい。
アルペンスキーのレースは、欧米が最も盛んです。環境が整っている場所で少しでも強くなるために20歳からヨーロッパに拠点を移し、1年の半分はオーストリアで活動しています。
欧米のスポーツであるアルペンスキーは、トップアスリートも欧米出身が大半です。そんな中で、いまだかつてワールドカップやオリンピックで金メダルを獲得した日本人はいません。アジア人として、アルペンスキーで頂点に立つという自分の目標を実現させるためには、海外での挑戦が不可欠です。もちろん思い通りにいくことは少なく、厳しい道のりだと痛感しています。
2015年において、世界最高峰の舞台であるワールドカップを参戦しましたが思うような成績を残せず後悔が残りました。でも悔やむだけでは何も始まりません。試合でできなかったことを考えてみた時、残された時間を効率的に使うためにはこれまで以上にトレーニングの効果を最大限得る必要があると再認識したのです。約半年の雪上での戦いで求められるのは、パフォーマンスを最大限に高める強靭な肉体、精神力であり、その基礎となるのは、陸上トレーニングでどこまで追い込めたかです。レースを追うばかりではなく、トレーニングを行いレースに挑むことが、結果を出すには大切なことだと確信しています。
すぐに結果を出す事が出来ない私ですが、時間が掛かっても必ず目標へ到達してみせます。何を言われようが、どんな結果であろうとも、一回一回下を向いて落ち込んではいられません。必ずチャンスは来ます。トライし続け無ければ、そのチャンスを勝ち取る事は出来ません。恩人である脳外科医の福島孝徳先生から頂いた言葉である「努力に努力を重ね、更に努力を重ねる」事を忘れずに邁進していきます。
欧米でのコンプレックスを払拭できたことが“超えた”瞬間。
海外でトレーニングをしていると、どうしても言語や習慣の壁を感じてしまうことがあります。外国人としての立場である私にとっては、コミュニケーションのしづらさも受け入れて活動をしなければなりませんが、そんな時に役立っているのがグローバル WiFiです。街中だけではなく、標高の高い氷河や観光客が行かないような田舎でも全く問題なく電波を受信出来るため、私たちのようにアウトドアで活動しているプレーヤーには本当にありがたい存在です。通信が可能になることで他国の選手とスムーズに情報交換ができますし、外国人コーチの指示も的確に理解することができています。
海外での言葉や習慣が理解できない、ということだけで抱きやすいコンプレックスも払拭できたことが、自分を超えた瞬間だと感じています。
GO-BEYONDER No.080
アルペンスキーヤー
成田秀将
1993年、北海道生まれ。幼少期よりスキーを楽しむ。高校時代には全国高校スキー大会回転競技で優勝を飾る。大学時代は主将としてチームを牽引しインターカレッジで合計3勝、チームでの男子総合優勝の原動力となる。現在は日本オリンピック委員会オリンピック強化指定選手・アルペンスキー日本代表強化指定選手として世界各地を転戦。今季よりプロスキー選手として世界の頂点を目指す。
活動支援サイト:http://hide923narita.wixsite.com/go-narita