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GO BEYOND な

桃野慎也(モモノシンヤ)

プロスノーボーダー

全米選手権1位の実力で、アジア人の強さを
世界にアピールしていきたい。

北海道生まれ、ウィンコーポレーション所属。

幼少期よりスノーボードに親しんできました。競技カテゴリーはスノーボードクロスです。高校2年の時に初めてスノーボードクロスの日本代表に選ばれ、以降は日本代表という大きな責任を背負い、世界で転戦中。今年は全米選手権で優勝を飾ることができました。現在は全日本選手権4連覇中、外国選手に負けない体づくりと雪上トレーニングで、平昌五輪でのメダル獲得を目指しています。

2011年
世界選手権(スペイン) 48位
2012年
全日本選手権優勝、W杯(スイス)36位
2013年
全日本選手権優勝、W杯(オーストリア)18位
2014年
全日本選手権優勝、W杯(カナダ)21位
2015年
全日本選手権優勝、W杯(スイス)31位
2016年
W杯(スペイン)8位、全米選手権優勝

外国人選手に負けない体とトレーニングで、さらなる頂上を目指す。

スノーボードクロスは“雪上の格闘技”と言われるほど、身体的にも精神的にも強さが求められるスポーツです。国内では体もしっかりしているほうだと思っていましたが、海外の選手権に参戦したとき、自分と外国人選手の体格の違い、そして体を作らなければ同じ土俵にさえ立てないことに愕然としました。彼らと比べて初めて、自分の体は標準以下だということに気が付いたのです。

そこから肉体改造とトレーニングの毎日が始まりました。外国人選手よりも20キロほど少ない自分の体をいかに強く大きくさせるかが目下の課題で、陸上トレーニングや食事など、できることは全て行い、模索しながらチャレンジし続けました。

最初の数年は結果に結びつく成果を上げることはできなかったものの、2016年からはこれまでの積み重ねが功を奏し、なんとか体づくりが成功してきたように感じています。次のステップは海外選手と同等に戦うこと。とはいえアジアでのスノーボードクロスの認知度はそれほどではなく、やはり主役は欧米の選手。そんな圧倒的に不利な環境のなかで、アジア人でも世界で戦える実力があることを世にアピールし続けたいと思っています。

世界の壁を知り、世界の壁を乗り越える。

人生で初めてワールドカップに出場したときのことは未だに忘れることができません。外国人選手との圧倒的な体格差に、なすすべもなく打ちひしがれたことを今でも覚えています。もちろん予選通過はできず、フィジカル面での大きな違いを思い知りました。

その時の私にとって、最初の壁は外国選手との体格差。世界でも戦える体になるためにフィジカルトレーニングを取り入れ、気が付けばワールドカップの予選のタイムアタックで日本人男子最高位の5位で通過できるようになっていました。その時が“壁を乗り越えた!”と感じた瞬間でした。

そして就職し、世界のトップアスリートにひけをとらない環境を実現。

着実に世界と戦うための地盤を固めつつ、多くのレース経験も積むことができるようになってきました。

そのかいあってか、2016年シーズンはワールドカップで日本人初の8位入賞を獲得、全米選手権は優勝と結果もついてくるようになり、今までのトレーニングの積み重ねが間違っていなかったことを実感しています。

今の目標は平昌五輪でのメダル獲得です。さらにトレーニングに励みながら、世界の頂上を、世界の大きな壁を再び乗り越えていきたいと思います。

GO-BEYONDER No.078

プロスノーボーダー

桃野慎也

1992年、北海道生まれ、ウィンコーポレーション所属。北海道に生まれ、幼少期よりスキーを楽しむ。高校2年生でスノーボードクロスの日本代表入りを果たす。2016年には3月に開催されたワールドカップ スペイン大会で、この競技では男子アジア人史上初となる8位入賞。

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Twitter:https://twitter.com/momonoshinya

Blog:http://momonoshinya.com/

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