GO BEYOND な 人
岩本憧子(イワモトアコ)
フリースタイルスキーモーグル選手
ワールドカップ入賞をきっかけに
オリンピックを目指す。
長野県白馬村へ小学校4年生のときに引っ越しをしたのを機に、翌年からフリースタイルスキーモーグルという競技を始め、オリンピックでのメダル獲得を目標に活動しています。モーグルは、コブと2つのジャンプ台のあるコースを滑り、ターン点とエアー点、タイム点の合計を競うジャッジ競技です。2012−2013シーズンに、日本で開かれたワールドカップに出場して、9位に入賞したことがオリンピックを目指すきっかけとなりました。
可能性を信じて平昌オリンピックでのメダル獲得を目指す。
大阪で生まれ、スキー好きの両親の影響で2歳の頃からスキー旅行でスキーを履いていました。小学校4年生のときに長野県白馬村に引っ越したのをきっかけにモーグルに出会い、小学校5年生でモーグル競技を始めました。
白馬高校から中京大学へ進んだ後、ヤマノホールディングスという会社に就職したことで、スキー競技に集中できる環境を得られました。夏場は陸上トレーニングやウォータージャンプという施設を使ったエアー練習を主に行い、8月は雪のあるオーストラリアに遠征して練習をしています。冬場は12月頃からシーズンが始まり、国内はもちろん、アメリカやカナダ、ヨーロッパなどを転戦しています。
白馬村で、世界で戦う先輩たちを間近で見て、私も世界で活躍したいという気持ちを持つようになりました。高校1年生で、全日本選手権デュアルモーグルで準優勝という成績を収め、翌2009−2010シーズンでは全日本選手権モーグルで初優勝することができました。2012−2013シーズンには、初出場したワールドカップで9位となりました。
高校生の頃から世界で戦ってきましたが、このワールドカップ出場を機に、オリンピックでメダルを獲得したいという目標が具体的に芽生えました。しかし、7年間選ばれていたナショナルチームに、2016年は落ちてしまいました。とはいえ、2018年の平昌オリンピックに出場できる可能性がなくなった訳ではありません。まずは、海外の試合でポイントを取って、ナショナルチームに復帰する、そして、ワールドカップで好成績を収めて、オリンピックに出場しメダルを獲得することを目標に、可能な限りチャレンジしていきます。
世界で戦うためにはもう1歩必要。
高校生の頃から海外の試合に出始めましたが、海外の試合は日本の試合のように上手くはいきませんでした。コースの作り方や雪の違いだけではなく、言葉の違いなど周囲の雰囲気が異なり、全てが違って見えて気持ちが舞い上がってしまい、海外の選手層の厚さにも圧倒されてしまいました。そのため、最初の何年間は苦労しましたが、今では雰囲気に飲まれず、冷静に試合に臨めるようになっています。
しかし、「GO BEYOND.」越えていくためには、もう1歩必要だと感じています。今のモーグル競技では、常にトップにいる選手は海外の選手です。ヨーロッパなどの選手は、日本に比べて圧倒的に雪に乗っている時間は多いですし、施設や体制も整っています。しかし、日本人でもトップを取れるということは、先輩たちが証明しています。私も私の力で世界のトップを取ることを目標にしていきたいです。
そして、目標を達成して、競技を引退した後はメダリストとして、モーグル競技をもっとたくさんの方々に知ってもらうための活動をしたいと考えています。
GO-BEYONDER No.072
フリースタイルスキーモーグル選手
岩本憧子
1993年、長野県白馬村生まれ。ヤマノホールディングス スキークラブに所属。小学校5年生からモーグル競技を始めて、2007−2008シーズンには、全日本ジュニア選手権大会 中学部門で優勝した。2009−2010シーズンは、全日本選手権モーグルで初優勝を果たす。2012−2013シーズンはワールドカップ初出場で9位、2013−2014シーズンは日本選手権デュアルモーグル優勝、2014−2015シーズンは全日本選手権 デュアルモーグル3位という成績を収めている。2016年にこれまで7年間選出されてきたナショナルチームから外れるが、2018年の平昌オリンピックへの出場とメダル獲得を目指している。
Facebook:https://www.facebook.com/iwamotoako1993
Twitter:https://twitter.com/akoiwamoto