GO BEYOND な 人
網本麻里(アミモトマリ)
車椅子バスケットボールプレーヤー
車椅子バスケットボールで強くなるために、
自分を変えていく。
大阪府生まれ、カクテル(日本)、Comets(オーストラリア)、ケルン99er’s(ドイツ)所属。小学校よりバスケットボールに親しんできました。競技カテゴリーは車椅子バスケットボールです。16歳で日本代表入りし、2008年には北京パラリンピックで4位に入賞しました。それ以降はアジア・オセアニアゾーンの予選で、2大会連続敗退という残念な結果となりましたが、今は次の大会に向けて気持ちを切り替え、トレーニングに励んでいます。
また、私個人としても昨年の予選敗退は悔しく“どうやったら強くなれるのか?”ということを常に考えてきました。その結果、このままの環境では自分を変えることはできないと強く感じ、海外に拠点を移し、自分を鍛えなおすべく日々試合に臨んでいます。
文化も環境も異なる海外に身を置き、自分を変えていきたい。
車椅子バスケットボールの強豪国・オーストラリアでは、女子のクラブチーム「Comets」に所属していました。日本人選手とは比べ物にならないほど体格が大きくパワフルで、かつスピードも持ち合わせているチームメイトに混ざって練習をしたり、試合に出場することで、かけがえのない経験をさせていただいています。そして9月から1シーズンはドイツの1部リーグ・ケルンのケルン99er’sに所属することが決まっています。ドイツリーグでは男女、健常者もミックスで行うので、今から楽しみにしています。自分にとって新しいチャレンジですが、挑戦する機会が与えられることに感謝するとともに、さらに成長していきたいと考えています。
狭き門を突破できる力をつけるために自分を“超えて”いく。
2015年10月に行われたリオパラリンピックのアジア・オセアニアゾーン予選大会では、オーストラリア、中国の強豪国が対戦相手でした。日本を含め3か国のうちパラリンピックに出場できるのはわずか1か国のみ。その狭き門を突破すべく全力で挑みましたが、結果は全敗。出場したくても出場できないくやしい気持ちをバネに、もっと成長して自分を超え、最も熾烈なゾーンと言われるアジア・オセアニアで勝てるようになりたいと思っています。
GO-BEYONDER No.070
車椅子バスケットボールプレーヤー
網本麻里
1988年大阪府生まれ、カクテル(日本)、Comets(オーストラリア)、ケルン99er’s(ドイツ)所属。小学校3年よりバスケットボールに親しんだが、右足首の病気のため車椅子のバスケットボールプレーヤーに転向。16歳で日本代表に選出され、2008年北京パラリンピックでは4位入賞。1試合平均約20ポイントを挙げ、得点王に輝いた。2014年には所属している日本のクラブチーム「カクテル」の一人として女子選手権での優勝を勝ち取った。