GO BEYOND な 人
長岡翼(ナガオカタスク)
スノーボードクロス
JSBA公認プロスノーボーダーとして
国内外さまざまなクロス大会に出場。
高校卒業して以来、夏と冬で南半球と日本を行き来し、夏は雪上トレーニング、冬は国内で行われる大会に転戦してきました。23歳の時にJSBA公認プロスノーボーダープロ資格を取得しましたが、25歳のときに株式会社エースリフォームにスポーツ企業就職し、会社員とスノーボーダーの二足の草鞋を履いた生活を送っています。「常識」を超えていきながら公私ともに一流を目指して生きることを目標として活動しています。
プロボーダーと勤め人の二足の草鞋を履きながら大会に転戦。
2006年のトリノ五輪を観たことで大きな影響を受け、それまで続けていた野球からスノーボードに転向して没頭するようになってから10年の時が経過しました。出身地である栃木県足利市は、決して雪国ではないため、最寄りのスキー場でも、電車とバスを使って3時間以上かかりましたが、毎週のように通って腕を磨いたものです。
初めて出場したのは、4~6人で競い合う雪上の格闘技と呼ばれるスノーボードクロス大会で、靭帯損傷と脳震盪を起こしてしまいました。しかしその大会をきっかけにボードへの想いがさらに加速し、高校を卒業後、夏は南半球の国々で雪上トレーニング、冬はひたすら国内の大会に転戦という日々を送りました。
鹿島槍オープンクロスゲームでは2位、JSBA関東地区大会では1位という結果を残しています。
23歳の時にはPSA ASIA登録JSBA公認プロスノーボーダーの資格を取得し、その2年後には株式会社エースリフォームに就職することになりました。
オフシーズンは仕事に没頭し、スノーボードシーズンにはボード三昧の日々を送っています。
常識にとらわれずに活動の場を広げてさらなる高みを目指していく。
今の私の夢は、国際スキー連盟(FIS)が主催するコンチネンタルカップに入賞、そして優勝することです。コンチネンタルカップは、ワールドカップと比較するとワンランク下に位置する大会ですが、世界トップクラスのスノーボード選手や、私と同じように世界トップクラスを目指すスノーボーダーが参加する大会であります。
コンチネンタルカップは、サマーシーズンの南半球や、北アメリカ、ヨーロッパなど世界中で開催されていますが、就職する前の私では活動にも制限があり、常に参加できるというわけではありませんでした。しかし、就職してからは会社や周りの皆様のサポートが加わったことで活動制限がなくなり、海外への個人遠征にも頻繁に行けるようになりました。活動の幅を広げていくことで視野は広くなり、これまで活動を制限していたのは自分が勝手に生み出した「常識」にとらわれていたからだということに気が付きました。できない自分に言い訳をして、「たられば」をいうことは簡単ですが、それではいつまでも自分を超えていくことはできないと今でも考えています。
精進の日々を送るなかで、反省することも毎日のようにありますが、決して悔いは残さないように努めています。自分の目標をしっかりと据えて、慢心せずに「常識」を「超えていく」ことを意識して頂点を目指している途中です。
GO-BEYONDER No.065
スノーボードクロス
長岡翼
1990年、栃木県足利市生まれ。2013年プロスノーボーダーの資格取得。高校時代にスノーボードの楽しさに目覚め、卒業後はスノーボードクロス種目で国内外の大会に出場。プロ資格を取得した2年後の25歳の時には株式会社エースリフォームにスポーツ企業就職し、会社員とプロスノーボーダーの二足の草鞋を履く。五輪やワールドカップの出場を目指して現在も国内外を飛び回る。