10歳でモーグルを始めて、18歳で全日本ナショナルチームに選ばれるなど、順風満帆な競技生活を送ってきましたが、二度の大怪我に。しかし、2016年には全日本選手権モーグル競技で優勝するなど、復活を遂げました。海外を中心に活動していく中で、文化の違いに触れて、数々の壁を乗り越えながら、平昌オリンピックのフリースタイルモーグルで、日本人男子初の金メダルを獲ることを目指しています。

二度のケガを乗り越えてオリンピック金メダルを目指す。

両親の影響を受けて2歳からスキーに親しみ、10歳でモーグルを始めました。全日本Jr選手権優勝、国内A級大会優勝といったタイトルを得て、18歳で全日本ナショナルチームに選ばれています。

全日本の代表として迎えた初のシーズンでは、国際大会でファイナル進出やワールドカップ出場を果たし、ワールドカップでもファイナルに進出するなど好成績をおさめていました。しかし、順風満帆な競技生活を送る矢先、左足前十字靭帯断裂という大怪我に見舞われ、完治まで1年にも及ぶ療養を余儀なくされました。

そして、迎えたバンクーバーオリンピックシーズンでは、ワールドカップ1ランク下の国際試合から復帰し、２戦目では予選６位で通過しましたが、今度は右足前十字靭帯断裂を負いました。

しかし、2015年の全日本選手権デュアルモーグル競技で3位、2016年全日本選手権モーグル競技で優勝、復活を遂げています。

そして、2018年に開催される平昌オリンピックのモーグル競技で、日本男子初の金メダル獲得を目指して、ヨーロッパや北米を中心に活動しています。

海外の文化の違いに触れ、国内ではジュニアの育成に貢献。

夏場の練習やスキー技術の向上のため他国でトレーニングを行い、ワールドカップをはじめ、コンチネンタルカップ、国内大会まで幅広く出場しています。英語力の向上や最新の情報を得るために、他国の選手に積極的にアプローチして、コミュニケーションをとなど、意欲的に活動してきました。日本での活動では、日本人がほとんどですので、日本文化を基準に物事が行われ、国籍や文化の違いを感じる機会は少ないです。しかし、海外での活動では、深い内容まで掘り下げた会話はできなくても、しぐさや話し方といった些細なことでも文化の違いが感じられます。世界中を転戦して、多国籍の友人が世界中にできることは、数々の壁を超えるきっかけにもなっています。

国内では、現役選手でありながらも、埼玉県を拠点としてジュニアの育成やイベントの開催を行っています。こうした多様な活動が評価され、現在の所属先であるGas One スキー部に迎え入れていただくことができました。

日々新しいことにチャレンジして、常に向上していくことを人生のテーマとしています。スキー競技を通して世界中を転戦する機会を生かして、日々吸収していくことを繰り返す中で、今後も新しいチャレンジを続けていきます。