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GO BEYOND な

栗須哲秀(クリスアキヒデ)

スイミープロジェクト実行委員会 実行委員長

世界の子供たちがこいのぼりを通じて
交流を図る『スイミープロジェクト』を開催。

スイミープロジェクト実行委員会の実行委員長として、絵本『スイミー』を題材としたこいのぼりの制作を通じた交流事業を展開しています。東日本大震災の被災地の応援をきっかけに始まったイベントは、世界各地の子供たちに日本の文化を伝える事業として発展しました。

震災復興をきっかけにスタートし、世界での交流事業に発展。

スイミープロジェクトは、もともとは東日本大震災の被災地で不安な日々を過ごす子供たちに対して、何かできないだろうかという想いがもとになっています。東日本大地震の被災地を応援する活動として、神戸と東北の子供たちと一緒にこいのぼりの制作や掲揚を行なうイベントとしてスタートしました。今では、日本の文化である「こいのぼり」を海外へ広める文化事業として発展しました。絵本「スイミー」の世界観と日本の「こいのぼり」の文化の融合を図り、「スイミーこいのぼり」として制作した魚群を空に掲げるイベントを世界各地で開催しています。

「スイミープロジェクト」を通じて子供たちには、「個性を出してもいいこと」「友達と協力すること」「多くの人たちとつながることで大きななにかができること」などを学ぶ機会としてもらうことを目的としています。大人たちに向けては、子供たちの夢を抱くことの素晴らしさ、子供たちの成長を願う温かさを感じていただけたらと考えています。

『ぬくもりの循環』を広めることを目指して。

『スイミー』とは、オランダ出身の絵本作家レオ・レオニ-(出版社:好学社)による絵本で、国語の教科書にも掲載されています。兄弟とは体の色が違う黒い魚のスイミーが兄弟との別れの後、多くの経験を得る中で赤い魚たちと出会い、仲間と勇気をもって行動することの大切さや、みんなと同じではなくてもよいことを伝えるお話です。

多くの国では『スイミー』は知られていませんので、イベントではまず、紙芝居と絵本を使って『スイミー』の話を伝えます。その後、制作イベントに移り、大きな真っ白のこいのぼりに、魚たちのスタンプを押していき、絵馬に見立てて子供たち自身が夢を描いていきます。

これまで、日本の兵庫県神戸市を中心に、シンガポールやタイ、韓国、台湾、フィリピン、カンボジア、モンゴルといったアジア圏をはじめとして、南太平洋のニューカレドニアやバヌアツ共和国、アメリカニューヨーク・ノースカロライナやブラジル、イタリア、ネパールなどで開催してきました。

子供たち同士が国境を超えて、「シンデレラになりたい」「ダンスが好きだからダンスの先生になりたい」「友達がいっぱいほしい」といったさまざまな夢に触れ合える機会ともなっています。

スイミープロジェクトは、日本や世界中の活動内容に共感していただいたサポートメンバーの支援を受けて、活動を行なっています。アメリカ・ノースカロライナや台湾・台北市でのイベントの開催は、facebook等でプロジェクトを知った方からの問い合わせを受けて実現したものです。

「スイミープロジェクト」を国境や国家を越えた子供たちの夢と成長を応援するシンボルとして浸透させていき、「ぬくもりの循環」を生み出すことにチャレンジしていきたいと考えています。これからも、参加した世界中の子供たちが手を取り合って、よりよい未来を築いて行くことを応援します。

GO-BEYONDER No.056

スイミープロジェクト実行委員会 実行委員長

栗須哲秀

1976年、兵庫県神戸市生まれ。東日本大震災での被災地への応援イベントとして、「スイミープロジェクト」を立ち上げる。日本の「こいのぼり」を、海外に広める文化交流事業として拡大し、世界各地でのイベントの開催を通じて「ぬくもりの循環」が生まれることを目指す。

Facebook:https://www.facebook.com/kobeswimmyproject

Twitter:https://twitter.com/hanabiyakurisu

Blog:http://ameblo.jp/hanabiyakurisu/page-1.html#main

HP:http://神戸スイミー.com/concept

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