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GO BEYOND な

渋谷慶一郎(シブヤケイイチロウ)

音楽家

ボーカロイド・オペラ『THE END』を機に
世界で活躍。

2002年に音楽レーベルATAKを設立し、2012年に発表した世界初のボーカロイド・オペラ『THE END』の公演をきっかけに、パリを中心に世界で活躍する音楽家です。現代美術家のアートとのコラボレーション、パリ・オペラ座のダンサーとのコラボレーションなど新たな挑戦も行っています。

2002年
音楽レーベルATAKを設立
2006年
インスタレーション『filmachine』発表
2008年
インスタレーション『filmachine』をベルリンで発表、ヨーロッパ各地でライブパフォーマンス開催
2009年
初のピアノソロ・アルバム『ATAK015 for maria』発表
2012年
初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラとして『THE END』を山口情報芸術センターでの制作により発表
2013年
『THE END』東京公演をBUNKAMURA・オーチャードホール、パリ公演をシャトレザで開催、同オペラのCD作品として『ATAK020 THE END』発表
2014年
パリのパレ・ド・トーキョーで現代美術家・杉本博司とのコラボレーション・コンサート『ETRANSIENT』、シャトレ座でピアノとコンピュータによるソロ・コンサート開催
2015年
パリのパレ・ド・トーキョーでアンドロイド『コウカロイド』との共演によるコンサート、デモンストレーション開催
オランダ・ホーランドフェスティバルでボーカロイド・オペラ『THE END』公演、パリのパレ・ド・トーキョーでオペラ座のダンサーたちとのコラボレーションによる公演『THE WAY OF THE RABBIT』に参加
パリ・テアトルサブロンにおいてダンサー、コンテンポラリーアートとのコラボレーションによる公演

『THE END』のパリ公演をきっかけに海外でも活動。

2002年に音楽レーベル「ATAK」を立ち上げ、2004年からは作品のリリースだけではなく、「ATAK NIGHT」としてイベントの主催も始めました。2006年には、インスタレ―ション作品の『filmachine』の展示のためにヨーロッパなどを訪れていました。その後、本格的に東京と海外を行き来しての活動となったのは、2013年のパリ・シャトレ座での『THE END』の公演がきっかけです。音楽の劇場のシャトレ座、美術館のパレ・ド・トーキョーとよい関係を築けたことで、活動の場所を広げようと考えました。現在は、パリと東京を中心に制作や発表を行い、約一カ月ごとに移動する生活です。

パリでの暮らしで見た景色が音楽にも影響。

パリで暮らす住まいの下見に行った頃は、まだ右も左もわからなかったのですが、近所を散歩していたら高い丘に突き当たりました。日頃は、景色はあまり見ないほうですが、そのときに見えた景色が、ものすごくよかったので、今から新しい生活と人生が始まることを実感しました。

丘の上の最上階にある住まいで、目が覚めて遠くの空の色が変わっていくのを見ていると、そのときのことを思い出すことがあります。それまでは近くのものしか見ていなかったけども、あれから時々視線を遠くにすることが増えて、音楽にも影響しています。コンピュータにかじりついているときではなく、ふと離れてみて視線を泳がせると、できてくるものが変わってくるのです。

GO-BEYONDER No.054

音楽家

渋谷慶一郎

音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立し、国内外の先鋭的な電子音楽作品のリリースや、国内外でのコンサートやインスタレーションの発表を行う。2012年には、人間不在のボーカロイド・オペラ「THE END」を発表。2013年以降、東京、パリ、アムステルダムなどで公演が行われ、現在も世界中から上演要請を受けている。2016年5月にはパリ・オペラ座のダンサーとの公演を控えており、今後も東京とパリを拠点に精力的な活動を展開する。

Twitter:https://twitter.com/keiichiroshibuy

HP:http://atak.jp

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