2018年平昌オリンピック、2022年北京オリンピック出場メダル獲得を目標にスノーボードアルペン競技を行っています。７歳の時に父の影響を受けてスノーボードを始めました。小さい頃は朝からリフト終了まで一人で黙々と練習をしていました。

１２歳から地元清里高原の近くにあったレーシングキャンプ野辺山スキー場で松里啓コーチ率いるGSS WINGSというチームでアルペン競技を始めました。スタートしてからゴールを切るまでのタイムを競うというシンプルな競技に魅力を感じアルペン競技を始めてすぐに夢中で練習するようになりました。スノーボードの中には、空中を舞う技を競うハーフパイプなどの採点される競技もありますが、私の性格には至ってシンプルなアルペン競技が非常にあっているのだと思います。

１７歳の時に初めてナショナルチームに選出され、その年に日本代表として出場したジュニアワールドカップで８位を獲得し、本気で世界一を目指すようになりました。世界を目指し始めたのは少し遅かったかもしれませんが、目標が決まってからは目標達成のためにまっすぐ突き進んできました。ちょうどその時期は大学進学の時期と重なっていて、私は早稲田大学へと進学を目指しました。早稲田大学は数多くの有名スポーツ選手を輩出している名門校でもあり、その中でもスキー部はオリンピックメダリストやオリンピアンを多くOBに抱え長い歴史のある部活動であり、その高い意識を持つ集団の中で私も生活を共にし、違う競技の先輩や同期、そして後輩からたくさんのことを学びたいと考えたからです。

しかしこれまでにスキー部はもちろんのこと早稲田大学の長い歴史の中でスノーボード競技を行う選手の入学は一度もありませんでした。その時私はこの壁を必ず「超えて」みせると強い意志を持ち、早稲田大学の歴史の中で初めてスノーボーダーとしてスポーツ特待生という待遇で入学をさえてもらうことができました。

オフシーズンに大学で勉学に励み、フィジカルトレーニングを行い、シーズンに向け体を作っています。

シーズン中は海外レースを主に転戦するため海外を練習拠点とし競技活動を行っています。このような活動ができているのは両親や私を応援支援してくださる皆様のおかげです。この感謝の気持ちをしっかりと胸に刻み世界一を目指して世界と戦っていきたいと思います。

海外での環境を自分のものにし、自分の信念を貫く

高校生までは練習は国内中心で行っていたのですが、世界一を目指すようになってから練習場所が海外になることが多くなってきました。言葉の壁や海外独特の雰囲気に最初は戸惑うこともありました。最初は日本の仲間と一緒にいる時間が多く、海外の選手とは会話をしようとはしていませんでした。しかしそのような時間を過ごしているといつまでたっても海外がアウェイという感覚が抜けあいとこに気付き、積極的に海外の選手に話しかけるようにし自分から海外での活動が自分にとってのホームとなるように心がけました。

未だに言葉の壁を感じることはありますが身振り手振りでも海外選手とコミュニケーションをとることによって、今では海外の仲間も増えました。海外で活動するのに大切なことは私たちがその土地の雰囲気に馴染み、その中で自分の信念を貫くことがだと思います。

自分のストロングポイントを活かし世界頂点を目指す。

海外での活動が多くなりその中で感じることは、国が持つ予算や環境様々な点で欧州が頭一つ出ているということです。そんな恵まれた環境の中で活動する選手を私は必ず「超えて」みせます。

活動拠点を海外に置くと様々な点で不利な場面に直面しますが、しかし日本人ならではのストロングポイントも私はあると考えています。他国の強みは見て学び、使える部分はうまく利用し、自分のストロングポイントも十分に活かしていけば世界と戦うことは可能です。日本人が行うには少し不利な場面もありますが自分の力でこの逆境を「超えて」必ず世界の頂きに君臨する選手になってみせます！