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GO BEYOND な

工藤聡(クドウサトシ)

スキーコーチ

サポートする選手の
ワールドカップ優勝を目指す。

アルペンスキー日本代表選手のプライベートスタッフとして、選手活動に帯同しています。雪上でのサポートをはじめ、選手の移動手段の手配やスポンサーへの活動報告といったマネージングにおいてもあらゆる面で対応しています。私自身はアルペンスキー競技に3歳から23歳まで打ち込んだこともあり、その経験を糧に選手の支えになれればと思っています。

1998年〜現在まで
高校教員として、全国高等学校スキー大会で男女合わせ6名の優勝者を輩出

選手のサポートを通じて、刺激的な経験を楽しむ。

アルペンスキーの最高峰の大会といえばワールドカップです。この大会は全世界で活躍するアルペンスキーヤーの憧れの舞台であり、北欧や北米、アジアなど毎回、世界各地を移動し、ウィンタースポーツの代名詞としてオリンピックを凌ぐ人気を誇っています。同大会での日本人初の優勝を目指すべく、毎年10月から翌年3月まで海外の試合に選手と参戦しています。私の務めは選手のサポート。とはいえ、どこからどこまでが私の仕事、と決まっているものはなく選手の活動にまつわる事柄は私が担当しています。例えば海外へ行くための飛行機の手配や現地での移動といった交通手段や宿泊場所はもちろんのこと、スケジュールの管理などのマネージング、選手の食事や体調管理がそれにあたります。選手は自分の成績が一番ですが、選手を支えるスタッフは海外で活動するために外国語を駆使し、外国のスタッフや運営、スポーツ関係者などとコミュニケーションをしながら情報収集を欠かさず、さらに各国の文化や風習に対する知識も得ておく必要があります。それだけ見知らぬ土地での仕事は大変ではありますが、国内にいては味わえない刺激的な体験ばかりで、今まで知らなかったことを知っていける楽しみを体で感じています。

言語の壁を超えた先にある感動と楽しさ。

選手は自身の活動に専念することが大切ですし私も現役時代はそのように考えていましたが、選手をサポートする側は彼らの身の回りを支えるのが仕事です。仕事は国内外との連絡や報告、調整など時間に関係なくコンタクトをとる必要性があります。そのうえ海外で仕事をするためには外国語で会話することが第一歩ですが、自分自身の能力としても、また主な活動拠点が山間部にあり、貧弱な通信環境になってしまうという点でも、コミュニケーションや情報収集の拙さに限界を感じることがありました。しかし、グローバルWiFiを使うようになってからは通信環境がしっかり整ったおかげで、インターネットを通じて外国語を駆使でき、満足のいく情報収集ができるようになり、また海外の人たちとのコミュニケーションも充実することができ、これまでの限界を超えることができたと実感しています。

その甲斐あってか他国のコーチから私の名前を呼んで声をかけてもらえ、ようやく自分の居場所が作れた、と嬉しく感じています。私よりもはるかに外国語を流暢に話す同業の方々もたくさんいらっしゃいますが、私ができることを私らしく続けていきたいと思っています。

GO-BEYONDER No.047

スキーコーチ

工藤聡

1978年、北海道生まれ。3歳から23歳まで長年スキー人生を歩み、20歳からスキーの指導に携わる。全日本技術選手権大会史上最高の選手の一人と言われるスキーヤー、柏木義之のプライベートスタッフを務め、現在はアルペンスキーの日本代表であり東海大学4年生の成田秀将選手(大回転世界ランキング65位※日本人1位、回転85位※日本人4位、2015/2016全日本スキー連盟強化選手)のプライベートスタッフとして選手活動に帯同。グローバルWiFiを駆使した情報収集や充実したコミュニケーションで選手の大きな力となっている。

Facebook:https://www.facebook.com/golgo13kudo

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