GO BEYOND な 人
廣島聖也(ヒロシマセイヤ)
アルペンスキーヤー
まずはファーイーストカップでの優勝、
そしてワールドカップへ出場し優勝。
アルペンスキーヤーとして、全日本ジュニアチームに選抜され、冬季ユースオリンピックにも出場していましたが、大学1年で椎間板ヘルニアを発症しました。トレーニング方法などを見直し、再び世界で戦える体となった今、ファーイーストカップで優勝してワールドカップに出場すること、そしてワールドカップでの優勝を目標に掲げています。
ワールドカップを目標に、ファーイーストカップでの優勝を目指す。
アルペンスキーを始めたのは、小学校3年生のときです。高校1年生のときに全日本ジュニアチームに選出され、2012年に冬季ユースオリンピックに出場する機会を得るなど順風満帆な選手生活を送ってきました。しかし、大学1年生のときにtotoスポーツ復興くじの選手育成事業のメンバーに選出されたものの、椎間板ヘルニアを発症したことによって、全日本ジュニアチームから外れました。
一時はスキーができない状態となる中、体のケアの仕方やトレーニング方法を見直すことで、もう一度世界で戦える身体をつくり出し、雪上復帰を果たしました。2015年には、コンチネンタルカップの下のカテゴリーであるFIS大会で優勝できたことで、椎間板ヘルニアを克服できたと感じています。
ワールドカップで表彰台に立つことが目標ですが、アジア圏のコンチネンタルカップである、ファーイーストカップに参戦し、まずはワールドカップの出場権利を獲得することを目指しています。ファーイーストカップで年間を通して行われる全試合の総合優勝者と、種目別優勝者はワールドカップの出場権利を獲得することができるのです。
中学生のときに世界大会へ出場したときから、海外へのチャレンジが始まり、これまでにイタリアやフランス、オーストリア、アメリカなどでトレーニングを積んできました。現在では主に、ファーイーストカップ開催地の中国や韓国、ロシア、日本のアジア圏での活動が中心です。今後はファーイーストカップで優勝するためには、自分の滑りの幅や可能性を広げる必要があります。アルペンスキーのレベルが高い、ヨーロッパやアメリカでのトレーニングや大会に参加するなど、海外でチャレンジする機会を増やしていきたいと考えています。
失敗を分析して、技術と自信に変えていく。
中学2、3年生の時はイタリアトッポリーノ大会、高校2年生のときに冬季ユースオリンピックに日本代表として出場するなど、これまで世界と戦う機会を多く得てきました。スキーメーカーやサポートしてくださる方々の協力によって、海外での大会やトレーニングの経験を多く積める環境にあったのです。そのため、国内での大会では過度の緊張に見舞われることはありませんでした。しかし、冬季ユースオリンピックでは、会場の盛り上がりに自分自身も興奮したことや、スタート直前に緊張したことで、周囲の雰囲気に圧倒されてしまいました。
しかし、この経験をもとに精神状態のスキーの技術への影響などを考えて、次に繋げられるような分析を繰り返し行ったのです。今では精神をコントロールする技術を身に着けて、自分の自信としています。大会での経験を分析することで、失敗した経験も技術と自信に変えて、ワールドカップへの出場、そして優勝という目標も実現していきたいです。
GO-BEYONDER No.045
アルペンスキーヤー
廣島聖也
1995年、北海道札幌市生まれ。早稲田大学スキー部に所属。小学校3年生のときにアルペンスキーを始め、小樽市に移り住む。高校1年生で全日本ジュニアチームに選出され、2013年には国民体育大会少年男子の部で大回転1位、全国高等学校スキー大会回転2位となった。大学1年生でtotoスポーツ復興くじの選手育成事業のメンバーに選出されるが、椎間板ヘルニアの発症により、全日本ジュニアチームを外れた。雪上復帰後の2015年に、FIS菅平高原パインビークカップ回転で1位となる。ファーイーストカップに参戦し、ワールドカップ出場を目指す。
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