GO BEYOND な 人
中村駿佑(ナカムラシュンスケ)
スピードスケーター
大好きなスピードスケートで世界を目指す。
2018年開催の平昌オリンピックで金メダルを獲得するため、北海道帯広市を拠点に日々トレーニングに励んでいます。トレーニングでは基礎体力をつけるための身体づくりを中心に、世界で通用するスケーティング技術の習得と持久力の強化を行っています。シーズンである冬季に入ると欧米や北欧、ヨーロッパ、アジアなどでワールドカップが始まり、日本代表として選ばれた選手は約3週間から1ヶ月海外で全力を尽くすことになります。もちろん選手として参戦することは最重要ですが、競技力をつけるためには、トレーニングの知識を増やしたり、語学力を養うことも大切だと考えています。自分をさらにレベルアップさせるためには、海外遠征の際に受ける海外コーチの指導は切っても切り離せないものです。彼らの指導を自分のものにするために、外国語でのコミュニケーションは欠かせませんし、だからこそ語学力が必要だと感じています。
世界レベルを感じられる環境へのチャレンジ。
日本ではスピードスケートのトレーニングを年中氷上で行うことはできないため、夏の6月から7月、またシーズンラストの3月から4月にかけて渡航し、海外の競技会で技を磨いたり、合宿を行い外国でトレーニングすることもあります。シーズン中の大会はワールドカップだけではなく、世界選手権などが世界各国で開催されるため、できるだけ参加して世界レベルを身をもって感じるようにしています。
スピードスケートには500mから1000mまでの個人種目と、マススタート、チームパシュート、チームスプリントの団体種目に分かれており、私は1000mを専門に活動しています。この種目で世界に勝つためにはまだまだ努力が必要ですが、日本人ならではのしなやかさや粘り強さを活かし、世界の頂点を目指して挑戦していきたいです。
世界のトップスケーターを超えたい。
幼少の頃からスピードスケートに親しみ、中学や高校、国体、大学時代のそれぞれの大会で、順調にスケートに取り組むことができていました。しかし大学時代から日本代表としてワールドカップや海外遠征に参戦すると、世界と自身との差に愕然とし、まるで目の前に高い壁が立ちはだかったように感じます。特に海外の選手たちの集中力と精神力のレベルの高さには驚かされます。一方で私は大会に出ると緊張と興奮で平常心を保つことが難しく、残念ながら他の選手たちに勝つことができませんでした。この壁を超えるためには心身ともに鍛え、平常心で戦えるように、さらに自分を厳しく律しながら、さらなる高みを目指すほかありません。まずは国内のライバルに勝ち、そして世界のトップスケーターを超えていけるよう、これからも努力していきます。
GO-BEYONDER No.043
スピードスケーター
中村駿佑
1992年、北海道生まれ。3歳の頃スケートに興味を持ち、父の元でスケートを教わりながら全国小学校大会をはじめ、全国中学生大会、インターハイ、国体、インカレでの優勝を経験、ついに2013年ワールドカップに初参戦。現在はオリンピック出場を目指してトレーニングに励んでいる。
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