ダブルダッチのパイオニアの1人として20年の競技や指導歴を活かし、日本国内はもちろん、世界へ向けてダブルダッチの普及活動を行っています。同時に、競技会や講習会の開催のほか、世界選手権大会の開催、公認インストラクターの育成および派遣などを主に手がけています。

世界の誰もが、どこでも楽しめるようにダブルダッチを広めていきたい。

ダブルダッチはアメリカから生まれたユニークかつエキサイティングなスポーツです。私自身20年ほどこの競技に携わり、ダブルダッチが人種や世代、楽しむ場所など分け隔てなく誰もがどこでも楽しめる競技であることを、身をもって感じています。だからこそ、私が率先してダブルダッチの面白さ、可能性を世界の人々に広めていきたい、知ってほしいと思っています。そのためには多くの方々に実際に興味をもって体験してもらい、できるだけ続けてもらうことを目指しています。

2015年には世界選手権大会をフランスのパリで始めて開催することができました。今後は1度だけに終らぬよう、継続して海外各地で開催できるように、さらによりよい大会が開催できることを目指しています。また、予選を開催してくれる国を1カ国でも多く増やせるように挑戦し続けています。

スポーツは言語も国境も超える！

私にとって大変思い出深い出来事があります。それは2013年に、人生で初めてアフリカ大陸へ上陸したことと、その大陸に属するケニアでダブルダッチの指導と大会運営を務めた時のことです。参加者のケニア人やタンザニア人の方々はもちろん、同行していたアメリカ人やカナダ人からは、アジア人である私に対して疑いの目が向けられていましたが、自身の経験をもとにダブルダッチを披露したり率先して運営や審査員を務め、つたない英語で話しかけることで徐々に参加者やメンバーから信頼を得ることができたのです。帰国する際には参加者やメンバー全員からハグや握手を求められ、指導者として、さらに運営の一員として認められたとともに「また帰ってきてほしい」といった声もかけていただきました。その時に感じたことは、スポーツは言語も国境も超えるほど、人との繋がりを強くしてくれるのだ、ということ。これほど「GO BEYOND.」を感じたことはありません。

また先述の通り2015年にはフランスのパリで世界選手権大会を開催することができましたが、開催時には予想以上のトラブルが発生してしまいました。それにも関わらず、参加者や来場者からは「今までで一番楽しかった」「私の国でも開催してほしい」といった嬉しい声をたくさん頂戴することができました。私がこれまで続けてきた運営を貫いてきたことが、世界の壁を超える礎になったのだと実感しています。これからもこの活動を続けていきたいと思っています。