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GO BEYOND な

宮沢大志(ミヤザワヒロユキ)

クロスカントリースキーヤー

クロスカントリースキーの歴史を変えていく
世界への挑戦。

新潟県の豪雪地帯で生まれ育ったこともあり、冬の競技であるクロスカントリーには、ごく自然に出会っていました。私はクロスカントリースキーの中でも、クラシカル走法による、比較的距離の短いスプリント競技を得意としています。

小学校3年生からはじめたクロスカントリースキーを高校では本格的にはじめ、インターハイ、そして大学に入ってからの全国大会では全国一という成績をおさめることができました。しかし、世界に挑戦するにあたって壁がありました。クロスカントリースキーにおける世界大会で、まだ日本男子が表彰台を飾ったことがなかったのです。そこで、クロスカントリースキーの本場であるフィンランドを拠点として、世界に挑戦することを決めました。

2010年
全日本スキー選手権大会スプリントクラシカル・チームスプリント 優勝
ワールドカップストックホルム大会スプリントクラシカル 11位
2012年
ノルディック世界選手権スプリントクラシカル 24位
2013年
ワールドカップクーサモ大会スプリントクラシカル 28位
ワールドカップアジアゴ大会チームスプリント 6位
2014年
ソチオリンピック チームスプリント 13位
ソチオリンピック 4×10kmリレー 16位
2015年
ユニバーシアード大会10kmクラシカル 4位
ノルディック世界選手権スプリントクラシカル 25位

スキー大国での挑戦と日本スキー界への思い。

クロスカントリースキーの本場であるヨーロッパでは、競技としてだけでなく、レジャーや移動手段として使われるほど人気のスポーツになっています。特に北欧のノルウェー、フィンランド、スウェーデンはその人気ぶりが群を抜いており、その3国で世界選手権が行われれば1日10万人が観戦するほどの人気ぶりです。しかし、そんな大勢の観客に包まれた北欧での世界選手権大会の表彰台に立った日本人のクロスカントリースキーヤーは未だかつていません。

そこで、大学卒業後、スキーの本場であるフィンランドにて経験を積んで行くことに決めました。そして、フィンランドを拠点に活動をはじめてから約2年、コーチから学んだ多くのことは、確実に私のクロスカントリースキーの糧になったと思います。今後はフィンランドだけでなく、ノルウェーやスウェーデンに渡り、自分の力をさらに磨きあげていくつもりです。この活動が、今後の日本でのクロスカントリースキー界への発展をもたらすことを祈って。

自身の経験を糧にして世界を“超えていく”。

私が“GO BEYOUND.”な経験を初めてしたのは、大学2年生のときでした。当時目標であったナショナルチーム入りを経て、初めてワールドカップに挑戦することができたときです。しかし、デビュー戦での結果は124中61位。世界挑戦への壁を大きく感じた瞬間でした。そして、なかなか出場を勝ち取ることができずに、ついにはワールドカップシーズンファイナルへ。

出場が決定したワールドカップファイナルでは、とにかく順位ではなく全力を出し切ることだけに集中しました。そして、全力を出すという思いがプラスに働き、初めての決勝トーナメント入り、準決勝まで勝ち進むことができたのです。結果は11位でしたが、このワールドカップでの経験は大きな自信につながりました。今後もこの経験を活かして、クロスカントリースキー初の日本人金メダリストを目指し、世界の壁にチャレンジし続けようと思います。

GO-BEYONDER No.041

クロスカントリースキーヤー

宮沢大志

1991年、新潟県十日町市生まれ。小学校3年生からクロスカントリーをはじめ、高校や大学でのクロスカントリー全国大会では優勝を果たす。さらに、2010年のワールドカップストックホルム大会のスプリントクラシカルにおいては11位という結果を残した。大学卒業後は、フィンランドに拠点を移し、世界へのさらなるチャレンジを続けている。

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