阪南大学所属(埼玉県出身)のショートトラックスピードスケート選手です。ショートトラックスピードスケートは、氷上の競輪とも呼ばれる競技です。1周111.12mのトラックを数名の選手が滑って順位を競う、スピード感あふれる競技でもあります。順位を競う競技ではありますが、必要なものはスピードと筋力だけはありません。テクニックや駆け引きも重要なスポーツです。私自身は、レース終盤からの追い込みを得意としています。

「限界を超える練習を」質・量ともにハイレベルなトレーニング。

初めてスケートに触れたのは、幼稚園の頃でした。その後、姉の影響を受けて、小学2年生の冬から本格的にスケートを始めました。ショートトラックスピードスケートに専念するようになったのは高校生になってからです。私がオリンピックをはっきりと意識しだしたのは、大学に入り、強化選手に選ばれたころからです。

そして今は、ショートトラックスピードスケートで世界一になりたい。また、決勝で戦える実力が欲しいと思っています。現在の目標は、2018年のピョンチャンオリンピックでの金メダル獲得です。目標達成のため、日々トレーニングを行なっています。トレーニングの内容は、基礎となる身体作りと、世界で通用するスケーティング技術の習得です。トレーニングは主に、国内外の合宿や大阪で行っています。シーズンに入り代表に選ばれるとW杯等に参加することになります。代表に選ばれるのは、日本でのトップ6名。代表になると、事前合宿を含め、約3週間海外に行くことになります。

私は金メダル獲得のために、韓国のスケーティング技術を習得することが大切だと考えています。なぜなら、韓国では選手層が厚く、練習の質も量も豊富だからです。一見すると根性練習のようにも見えますが、とても理にかなった練習をしています。韓国で行われている練習を行うことで、1回1回の練習の質をもっとあげられる。そして、韓国で限界を超える練習を行うことにより、国内で優勝して世界で戦える自分になれると思っています。そのためにも、チャレンジしていきたいと思っています。

「世界のメダリストを超えていく」
ハイレベルな技術力・集中力・精神力を。

大学入学時から代表として遠征に参加してきましたが、ソチオリンピックの世界予選では、レベルの違いを感じました。それは、技術力だけではありません。特にレベルが高いと強く感じたのは、海外の選手たちの集中力や精神力です。オリンピックは4年に一度しかありません。失敗が許されない試合です。正直なところ、とても緊張し、同時にとても興奮しました。世界の舞台で戦い、勝てれば金メダルがもらえるのです。残念なことに、結果は国内予選落ち。ソチオリンピックに参加することは叶いませんでした。ですが、まだ次のオリンピックがあります。2018年のピョンチャンオリンピックです。

ソチオリンピックでの壁は、私にとって1つの転機でした。これまでは、比較的順調にスケートに取り組めていたと思います。ですが、ソチオリンピックで壁にあたり、オリンピックは特別な舞台だと改めて感じました。自分に厳しく、もっともっと上を目指せるように。そして、世界に出ても平常心で戦えるよう、心身共に鍛え、次こそ世界の人々に勝ちたいと思っています。まずは、国内のライバルたちを、続いて世界のメダリストたちを「超えて」いけるよう、これからも努力していきます。