GO BEYOND な 人
植野琴(ウエノコト)
アルペンスノーボーダー
オリンピック出場を目指して
トレーニングの日々。
私は、スノーボードのアルペン競技が専門です。アルペン競技とは指定された旗を通りタイムを競い合う競技です。誰が見ても勝ち負けがはっきりと分かる、単純明快かつスリリングなレースであることが大きな魅力だと思います。
私はこの競技で、オリンピック出場を目指して取り組んでいます。この競技を行う上で最も重要となるFISポイントを獲得するために海外での練習環境を整え、より効率の良い練習を行い、海外レースを転戦しながらFISポイントの獲得を目標に活動しています。
現在は海外でのトレーニングで学びと発見を繰り返しながらブラッシュアップを続けています。
さらなるレベルアップを課題に。
今年の2月にワールドカップに初めて出場することができました。海外のトップ選手と同じ場所に立ったことで「世界で戦える選手になりたい!」という気持ちが強くなりました。海外での練習やレースを通して、世界のトップ選手の滑りや行動を見ながら、多くのことを吸収してレベルアップを図りたいと思っています。
今は全てを吸収しながら、前に進むしかない。
目標は“大きな壁”を超えること。
初めて海外レースに出場したのは中学3年生の時でした。その後、高校時代は1人で海外チームに混ぜてもらいながらトレーニングを行えたことなど、さまざまな経験をさせていただくことができました。海外という慣れない現場では言葉の違いに苦しむこともありましたが、周りの外国人選手が気さくに話しかけて助けてくれたことで、より語学を学びたい、もっと深くコミュニケーションが取れるようになりたいとも思うようになりました。これまでの海外遠征の中で、日本と海外において最も違いを感じたのは、山の大きさや標高差、雪質やゲレンでの広さや距離です。日本ではできないようなスピードトレーニングも海外の山ではできることもあります。そしてなにより、ヨーロッパでは6月からでも氷河のゲレンデで練習が可能で、なおかつ山のふもとは暖かいのでフィジカルトレーニングも存分に行えるという、とても良い環境が揃っています
2014-2015シーズンではSAJ指定選手として、秋の海外遠征で日本のトップ選手や海外チームとの合同トレーニングに参加する機会が多々あり、非常に良い経験となりました。実際に世界のトップ選手達の滑りを目にすると、1ターンごとの質やパワーの差に圧倒されました。目の前にはとても大きな壁がありますが、私はこの壁を「超えたい」と思いました。今はどうすれば超えられるのかを模索する日々です。今後さらに得られる経験を活かし続け、世界に通用する選手まで上り詰められるよう、全力で頑張っていきます。
GO-BEYONDER No.025
アルペンスノーボーダー
植野琴
1994年、東京都生まれ。母親がスノーボードをしていたのをきっかけにスノーボードを始める。2012年にプロに転向、現在は2018年平昌冬季五輪の出場を目指してトレーニング中。
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