GO BEYOND な 人
狩野亮(カノウアキラ)
スキーヤー
今の自分を超え、さらに上の世界を目指す。
そして、2018年もう一度世界一へ。
北海道で生まれ、パラアルペンスキーを通じ世界大会を転戦。さらに、パラスポーツの認知度向上と魅力を発信しています。
主なスキー活動は、オンシーズンの冬季にヨーロッパや北米で雪上トレーニングを、1月からは毎年開かれるワールドカップに参戦しています。2年に一度の世界選手権や、4年に一度のパラリンピックにもエントリー。夏季のオフシーズンには大阪や長野でフィジカルトレーニングを行い、南半球のニュージーランドで雪上トレーニングを行っています。一方で、自分自身の経験をイベントや講演会で多くの方々に伝えることで少しでも私たちの活動に興味を持っていただき、1人でも多くの方にパラスポーツの魅力を感じてもらえるように努めています。
自分自身を“超え”て、さらなる高みを目指す。
ワールドカップ、世界選手権、パラリンピックを戦いぬき、これまで以上の成績を残していくことが私たちにとって常に目標であり、挑戦です。
さらに私たちの存在が次世代の目標となれる様、そしてその選手達が歩む事の出来る道をつくっていける様、これからもこの世界を切り開いていきたいと思っています。
これまで18年に渡り、このアルペンスキーという競技に打ち込んできました。その中で多くの時間自分自身と向き合い、常に自分の限界を“超える”挑戦をしてきました。しっかりと自分を見つめ直し、その自分を超えていく、その繰り返しの先に今の自分があるのだと実感しています。実際の競技では、世界の強豪選手との戦いとなりますが、アルペンスキーという競技は直接対戦相手がいる訳ではありません。私たちのレースでは、しっかりと自分と向き合う事が出来るか、自分自身をコントロールしその時のベストを出す事が出来るか、その事が成績に繋がると思っています。今の自分を“超え”より成長し、強くなる。そして、もう一度2018年平昌パラリンピックの舞台で最高の結果をおさめられる様、これからも挑戦し続けたいと思います。
GO-BEYONDER No.024
スキーヤー
狩野亮
1986年、北海道生まれ。小学3年生のとき、登校中の交通事故で脊髄損傷となる。その後さまざまなスポーツを経験し、中学1年生からスキーを始める。岩手大学福祉システム工学科を卒業後、現在はマルハンに所属。冬季パラリンピックのアルペンスキー競技において、2006年トリノ大会、2010年バンクーバー大会、2014年ソチ大会の3大会に出場。2010年のバンクーバー大会では男子座位スーパー大回転で金メダル、男子座位滑降で銅メダルを獲得。2014年ソチ大会では両種目で金メダルを獲得。 この成績により2014年春の叙勲で紫綬褒章受章。