GO BEYOND な 人
家根谷依里(ヤネタニエリ)
スノーボーダー
スノーボードアルペンで世界へ活躍することで、競技の楽しさ、面白さを伝えていきたい。
スノーボードのアルペン競技で海外を転戦しながら世界一を目指しているスノーボーダーです。スノーボードというと派手なアクションで華やかなハーフパイプなどが有名ですが、私のやっている競技はまだマイナーで、競技人口が少ないのが現状です。今後もオリンピックをはじめ世界選手権、ワールドカップなど世界の舞台で戦い、勝つことでスノーボードのアルペン競技を知ってもらいたいです。私の活動で競技の面白さ、魅力をたくさんの方々に発信していきたいと思っています。
オリンピック連続出場を果たし、世界一になって恩返しを。
両親がスノーボードショップを経営していたことがきっかけでスノーボードの虜になり、小学校の頃から続けているスポーツです。アルペン競技では、これまでワールドカップや世界選手権に出場し、2006年、2010年には冬季オリンピックにも連続出場することができました。次回は3年後に迫った2018年の平昌オリンピックです。次こそ金メダルをとりに行きたいと考えています。競技をさせてもらっている以上、やはり結果を残すことが最も大切なことです。それはサポートしてくださっているスポンサー様はもちろん、応援していただいている皆様へ恩返しをするためです。
国や環境の壁を乗り越え、3年後のオリンピック優勝を目指す。
スノーボードのアルペン競技はヨーロッパのプレイヤーが断然強く、日本人である私は残念ながら彼らより劣る部分もあります。やはり生まれ育った環境や国民性、標高3000メートルの氷河で年中トレーニングできる環境や、ナショナルチームのシステムなどは欧州に分があります。でも、私たちがいる環境のよさもあると考えます。これに欧州の選手たちのもつよい点を吸収すれば、もっと伸びるはず。私はそう考えています。今年から来年にかけては、全日本スキー連盟が定める強化指定選手にも選んでいただき、他のメンバーとともにトップレベルのトレーニングを受けながらナショナルチームの一員として年間を過ごすことになります。日本人が世界の強豪と勝負するには厳しいと言われているアルペン競技ですが、国や環境などの壁を乗り越えて絶対に世界一になりたいと思います。
GO-BEYONDER No.018
スノーボーダー
家根谷依里
1984年、兵庫県生まれ。スノーボードショップを経営している両親の影響を受け、小学4年からスノーボードを始める。以後、ジュニア世界選手権出場を経て数多くのワールドカップに参戦。2006年のトリノオリンピックに出場、パラレル大回転で18位、2010年バンクーバーオリンピックではパラレル大回転で21位入賞。続いて2011年以降も世界選手権やワールドカップ、ヨーロッパカップに積極的に参戦。今年2015年には、全日本スキー連盟の強化指定選手に選出。ナショナルチームのメンバーとして3年後のメダルを見据えたトレーニングやレース出場を予定している。