GO BEYOND な 人
山名英明(ヤマナヒデアキ)
サイクリスト
ロングライドサイクリングが与えてくれた、
海外への挑戦。
ロングライドサイクリングを2005年から始めています。特に山岳地帯の峠をロードバイクで走ることが好きで、東京の奥多摩や千葉の房総半島、箱根のほか、泊まりで山梨や長野方面にも足を伸ばしています。今年は趣味で始めてから10年経ちますが海外でも挑戦したい思いが強くなり、8月にはツール・ド・フランスでも有名なフランスにチャレンジしました。
ロードレーサー憧れの聖地でチャレンジするサイクリスト。
チャレンジするフランスでの輪行では、認定されたコースを決められた時間内に走る「ブルベ」に参加しました。その中でも最高峰と言われている「PBP・パリ・ブレスト・パリ」は、パリとフランス西部・ブレストの間の1200㎞を90時間で往復する過酷な行程です。長時間の走行からくる脚の疲労や、雨天・夜間の冷え込み、予想外のアクシデントなど、自然の中でのサイクリングがゆえのトラブルに遭遇しました。しかし最も大切なことは、いかに速く走るかではなく、安定して走り切ること。それは自分との闘いともいえます。このチャレンジを通して、今までの自分とは違う自分を発見できました。
また、今回の渡仏ではブルベのみならずアルプスの山々にも足を伸ばしました。峠好きな自分にとってはまたとない機会。ラルプ・デュエズやガリビエ、テレグラフなどツール・ド・フランスを始めとしたヨーロッパのロードレースの聖地を、愛車とともに走る喜び・チャレンジする高揚感を体で感じられました。
日本から海外へ・・・自転車がくれた“自分を超える”チャンス。
関西で生まれ、中部や関東でしか過ごしたことのなかった私が、自転車に乗り始めたことで北陸や北海道、九州など訪れたことのない場所へも足を運ぶようになりました。それは自転車が私を挑戦する機会を与えてくれたのだと思っています。今回の渡仏は、小学生の頃にスリランカで過ごした時以来の海外でした。40代になってからの初めての海外、これが最後になるかもしれないという気持ちがありましたが、もしかすると、これから海外での輪行が増えるかもしれない、という予感もしました。日本から海外へ活動を広げ始めた今こそ、今までの自分を「越えていく」時だと感じています。
GO-BEYONDER No.017
サイクリスト
山名英明
1970年、兵庫県南あわじ市出まれ。10年前にロードバイクに興味をもち、2005年よりロングライドサイクリングを始める。最近では、海外・フランスでもチャレンジを重ねている。山岳地帯の峠道と自然を愛する。
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