GO BEYOND な 人
斯波正樹(シバマサキ)
アルペンスノーボード日本代表
粘り強く、着実に前進すること。
目指すはオリンピック優勝。
山形県山形市を拠点に海外でも活動しているアルペンスノーボード日本代表チームメンバーです。現在は、2018年の平昌(ピョンチャン)オリンピック優勝を目標に、シーズン中はヨーロッパ中心に活動しています。大きな目標達成のために、まずは来シーズンにワールドカップ8位以上を目指して頑張ります!
カナダ留学体験を活かし、
海外で活動しながら目標に向かって挑戦し続ける。
スノーボード競技で世界のトップになることを目指して、19才の時に単身でカナダに渡りました。1年目は現地にあるスポーツの専門学校で学び、2年目からはカルガリーに拠点を置くスノーボードのクラブチームに所属しました。カルガリーに移った当初は住む家すら決まっておらず、ほぼ初対面のチームメイトの家を転々としながら何とか住む家を決め、一人暮らしを始めました。
海外で活動することを想定して高校時代から英語だけは頑張って勉強していましたが、当時は英語力が十分とは到底言えない状況です。コーチやチームメイトとの細かいコミュニケーションに苦労しながらトレーニングをしていました。そして、接客のアルバイトをするなかで徐々に英語を覚え、コーチやチームメイトともスムーズに会話が出来るようになっていったのです。
カナダ時代は、毎日アルバイトをしながら練習と試合に明け暮れる日々でした。夏の間は、早朝と夜に体力トレーニングも入れていました。カナダで過ごした合計4年間は、技術力はもちろん語学力や外国人とのコミュニケーション力が身についた非常に貴重な期間です。今は拠点を山形に置き、日本の代表チームのメンバーとなりましたが、活動は主にヨーロッパなどの海外です。遠征中に必要な物事に対しての交渉や色々な情報収集をする時には、カナダ時代に身につけた英語力と生きる力がとても役に立っています。
現在は、スノーボード・アルペン2018年ピョンチャンオリンピックで優勝し、世界一になることが大きな目標です。本番でも練習での滑りが出来るように気持ちをコントロールし、平常心を失わず自分の滑りに集中するように心がけています。大きな目標を達成するためにも、まずは来シーズンにワールドカップ8位以上を目指して日々邁進していきます。今後も自分のためだけではなく、後援会の方々をはじめ応援してくださる全ての皆さまに感謝しながら、諦めず挑戦し続ける気持ちを共有していきたいです。
また、東日本大震災をきっかけにスポーツの価値が見直されているとも感じています。スノーボードに限らず、さまざまなスポーツを通じて子どもたちを教育する仕事にも関わっていきたいと思っています。
GO-BEYONDER No.013
アルペンスノーボード日本代表
斯波正樹
1986年4月26日、山形県山形市生まれ。9歳の時からスノーボードを始める。蔵王一中の時(2001年)にイタリアで行なわれたISFジュニア世界選手権で優勝。山形県立山形南高等学校を卒業後に五輪を志してカナダ留学。アルバイトをしながら練習と試合、トレーニングに励み、合計4年間をカナダで過ごす。所属チームはネミースキークラブ。ホームゲレンデは山形市蔵王温泉スキー場。競技種目はPGS/PSL。全日本スキー連盟スノーボード・アルペンナショナルチーム日本代表としてW杯など国際大会に参戦。現在は2018年ピョンチャンオリンピックを目指し、ワールドカップを中心に主にヨーロッパなど海外で活動中。