GO BEYOND な 人
髙橋みなと(タカハシミナト)
プロサーファー
「挑戦し続ける者に限界はない」を信条に
世界チャンピオンを目指す。
宮城県仙台市出身のプロサーファーで、現在はJPSA(日本プロサーフィン連盟)ツアーに参戦しています。
年間8戦ある2015年度の目標は、年間ランキング1位のグランドチャンピオンになること。
今後は国内ツアーだけではなく、世界での大会にも積極的に参戦していきたいと思っています。
「勝ちたい!」「挑戦したい!」という想いとともに、国境を越え、限界を越えて、サーフィン人生最大のゴールである世界チャンピオンを目指して日々精進してまいります。
目標は「記憶に残るライディングで観客を魅了すること。」
宮城県仙台市出身の私は、サーフィンを1から学んだホームポイントであり、長年慣れ親しんできた仙台新港が大好きでした。全国各地の遠征に出るためには、たくさんの県境を越えなくてはなりませんでしたが、仙台新港に帰ってくるのを楽しみに頑張ってきました。しかし、そんなホームが東日本大震災によってサーフィンができない状況になってしまったのです。そのため、より北のポイントや海外で練習をすることになりました。当時は「皆が地元でサーフィンができないなか、自分だけが県外や海外でサーフィンをしていいのだろうか?」「自分だけが安全なところに渡っていいのだろうか?」と悩む時もありました。それでも地元の皆が応援し続けてくれたおかげで厳しい環境を乗り越えることができ、心から感謝しています。
今後は、見た人の記憶に残るようなライディングで観客を魅了し、世界の舞台で勝つことが目標です。それは、東北で起こった大震災を世界に発信することにも繋がると思っています。資金不足により出場したくてもできない大会がほとんどですが、いざ挑戦する時のために、現在はオーストラリアでコーチングを受けたりトレーニングを行う日々です。
日本ではあまり充実していないコーチング制度が、海外では当たり前のように行われています。毎日の練習も、日本でやるのと海外でやるのとでは全く違います。海外では、世界で活躍するプロサーファーがたくさんいて、そのサーファーが同じ海、同じフィールドにいるのです。プロ野球やプロサッカーとは違い、プロ選手と同じ場所で練習できて、ライディングを間近で見ることもできます。それは非常に刺激になりますし、日本にいたらできないことです。
しかし、この場所に身を置き、海外のサーファーたちに混じってサーフィンをすることは楽しい反面、大変なこともあります。上手なサーファーばかりで、なかなか波に乗れない時も多々あることもその一つ。今後は大会で勝つためにも、まず、上手なサーファーたちと色々な海や波で練習することにもチャレンジしていきたいと思っています。
また、ブログやSNSで活動内容を発信することも、プロサーファーとしての大事な仕事のひとつです。
震災で学び乗り越えた困難、今ある東北の現状を心に想い、これからも応援してくださる方々の顔を思い浮かべながら頑張っていきたいと思っています。
GO-BEYONDER No.010
プロサーファー
髙橋みなと
1993年8月9日、宮城県仙台市生まれ。小学校3年生の時からサーフィンを始める。NSA(日本サーフィン連盟)やWSLJAPAN(世界サーフィン連盟日本支局)に参戦。ISA(国際サーフィン連盟)とWSLのワールドジュニアに日本代表として選出される。2011年にJPSAマニューバーラインカップにて4位入賞、同時に公認プロ資格を取得。2013年にマルハンワールドチャレンジャーズにて協賛金100万円を獲得。雑誌・ラジオ・メディアなど様々な分野でも活動中。
Facebook:https://www.facebook.com/minato.takahashi.31