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GO BEYOND な

新賢範(シンマサノリ)

アルペンスキー選手

世界の通説を打ち崩し、
スキー界に新たな時代を作る

スキーの指導者であった父の影響でアルペンスキー選手を志し、同年代の友人や先輩に追いつき追い越せと切磋琢磨しながら転戦してきました。高校から大学時代では世界ジュニア選手権やユニバーシアードなどに参戦し、日本代表のジュニア強化指定選手として世界各国で戦ってきました。大学3年の頃にはスランプに陥ってしまい日本代表を外れる憂き目にあったこともありましたが、使用する道具の変更を行い、2015~2016年頃から徐々に復調し満足のいくパフォーマンスが出せるようになり、2017年・2018年シーズンには大回転 (ジャイアントスラローム) 種目のアジア王者となることができました。2018年からは日本代表に復帰しワールドカップに挑戦しています。

アルペンスキー競技とは雪山に作られた傾斜のあるコースを滑り降り、タイムを競うものです。ただ速く滑るのではなく、コース上に設置された旗門を正確に通過することが要求されるため、スピードだけでなく技術力も求められます。

基本的な種目は滑走 (ダウンヒル)、回転 (スラローム)、大回転 (ジャイアントスラローム)、スーパーG (スーパー大回転) の4つとなります。これまで日本人選手の多くが、回転 (スラローム) 種目で世界に挑戦し、記録を残してきた歴史がある一方で、大回転種目に関しては海外選手との競技力の差が大きいことから、「日本人選手は世界では通用しない」という通説が存在しています。私はこの固定概念を取り払い世界で結果を残すことを目標としています。

2015年・2016年に出場したワールドカップで、海外の優秀な選手の滑りを生で見ることがきたことで、トップクラスの選手と自分との差が明確となりました。彼らに追いつくためには競技力の向上を図る必要があると感じましたが、彼らとの差を埋める事で追い越すことが絶対に可能だということがわかり、私の挑戦心に火が付きました。

何ができて何ができていないかを明瞭化し、できない部分を塗りつぶしていくことで、世界との差は詰められると確信しています。もちろん距離を縮め、追い越すことまでの道のりは容易ではありませんが、私は大回転種目のアジア王者としての誇りをもち日本人選手が未だ立ったことのないワールドカップでの頂点を目指していきます。

2015年2月
苗場World cup出場
2016年2月
苗場World cup出場
FIS Far East cup 大回転王者
2017年
FIS Far East cup 大回転王者
日本代表歴
2013年
第26回ユニバーシアード日本代表
2015年
苗場World cup 日本代表
2018年
日本代表強化指定選手に復帰

競技に最適な環境を作り上げることに費やす時間が重要

私の目標はアルペンスキーで世界の頂点に立つことです。そのためには海外へ出ていき、世界のレベルを常に感じ海外選手の刺激を受けながらトレーニングを積むことが重要だと考えています。しかし、海外では「言語」「文化」「習慣」の一つ一つが障害となり、自分のやりたいことを伝え実行しようにも、スムーズに完了できないことが多く、それがストレスとなり競技に集中する時間すらも奪っていきます。海外で活動をするということは、そこから得られるメリットもあれば、デメリットも存在するのです。

しかし、私達アスリートもどんな環境であっても進化を遂げる必要があります。少しでもストレスを軽減して、快適に海外生活をしていくための工夫が必要不可欠なのです。私はその工夫として、ツールの有効活用を積極的に行っています。例えば、「インターネット」ひとつをとっても、非常に有能なツールだといえます。スマートフォンを使えば優秀な翻訳機能があるので言語も大きな壁にはなりませんし、メールやSNSを使えば他の選手の滑走を確認することはもちろん、日本にいるスタッフからその場でフィードバックをもらい次の滑りに活かすことができます。なにより海外での生活に困った時に、誰かに相談ができ、世界中の声援をリアルタイムにうけることもできるので、活力にかえていく事も出来ます。

これまでにも私は競技で使う道具にもこだわりをもち、時には大胆に入れ替えを行うこともありました。強くなるために使えるツールであると判断すれば、率先して取り入れるべきだと考えているからです。その繰り返しを行うことで最適な環境を見つけ出し、それがベストパフォーマンスに繋がると確信しています。

限られた時間で、最速の進化を遂げる

選手生活をしていく中では、生活全てが挑戦で、「超えていく」日々の繰り返しです。昨日までの自分の限界を、今日超えていくために努力することで、常に進化を遂げていく事ができます。文字で書くと簡単な「努力」の二文字ですが、スキー選手である私にとってはその「努力」に「結果」が伴わなければなりません。

結果を得るための方程式は存在しません。では、どのように結果を求めるのか。それは、誰にも平等に与えられている24時間365日という時間を効率的に使うことで得ることができます。効率的な使い方をするためには、できないことをできるようにするために、いつまでに何をしないといけないかという目的意識を常にもつことが大切です。目的達成のための時間を計算し行動することで、常に昨日までの自分を超えていくことができます。これが自分にとっての、結果を伴いながらの「努力」の形です。

世界での転戦を続ける中で、自分よりも速い選手の姿をたくさん目にしてきました。優秀な選手ひとりひとり、すべての滑りが参考になります。「彼らにあって自分にないものは何なのか」と、常に自分の滑りを客観分析して修正をかけながら、自分自身を進化させています。日本は大回転スラロームで元気がないと言われていますが、その通説すらも打ち崩し、「大回転スラロームといえば、日本の新賢範」と言われるようになるよう、突破口を開いていきたいです。自分自身この先どこまで強くなっていけるのかがとても楽しみです。

GO-BEYONDER No.167

アルペンスキー選手

新賢範

1993年7月22日生まれ、北海道出身。3歳でスキーに出会い競技歴は22年。高校時代からジュニア強化指定選手に選抜され、世界各国の大会にも日本代表として出場し、2018年には大回転 (ジャイアントスラローム) でアジアの王者になった経歴をもつ。大回転の世界王者となるべく世界各地で転戦を続けている。

Instagram:https://www.instagram.com/masanorishin0722/

Facebook:https://www.facebook.com/masanori.shin.1

Blog:http://brain-home.com/blog-sns/ski_and_baseball/

HP:http://brain-home.com

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