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GO BEYOND な

須藤正和(ストウマサカズ)

『ヨットエイド九州』代表

セーリングの楽しさ、
海の素晴らしさを通じて、一人でも
多くのセーリングファンを増やしていきたい

私が初めてヨットに乗って海に出たのが1992年。2003年からヨットエイド九州という任意団体の代表を務めています。そして、現在、大分県別府市の北浜ヨットハーバーで活動しております。

また2015年にPara World Sailing Committee の委員に就任し、2017年からはWorld Sailing Para World Sailing Committee の10人の委員の中の一人として組織を運営しています。

2014年
アジア・仁川パラゲーム2.4mRクラス 4位
2015年
日本セーリング連盟 国際委員会委員
2015-2016年
Para World Sailing Committee 委員
2017-20年
World Sailing Para World Sailing Committee 委員

私がヨットエイド九州の代表を務め始めたのは2003年。ヨットエイド九州の拠点である北浜ヨットハーバーの環境は、今とは大きく異なっていました。インフラが整っていないため、障がいを抱えている人が海に出るのはとても困難だったのです。当時の環境では、障害者が陸からヨットへ移動するというのは、とても大変なことでした。そのためハーバーのインフラの整備が必要でした。

そこで、私たちヨットエイド九州では、環境の改善を目指し、地道ではありますが活動を続けてまいりました。そして、現在、北浜ヨットハーバーは、日本一のバリアフリーを誇るハーバーになったと自負しております。

現在、障がいがあっても一人で乗れるヨットが三艇、二人乗りが一艇、そして六人乗りが一艇の構成で運営しています。4月から12月までは月2回、障がいがあるないに関わらず、誰でも乗りたい人の体験会を実施しております。興味のある方はぜひお越しいただければと思います。

日本は周囲を海に囲まれた島国。そのような恵まれた立地にありながら、残念なことに、セーリングはそれ程ポピュラーではありません。私は、セーリングを通じて、素晴らしい海と出会うことができました。そして、風と波の世界にすっかり魅せられたのです。今でも海に出る度に学ぶことがたくさんあります。海から溢れるほどいっぱい素晴らしいものを、体験、活動などを通じて、私たちが少しでも社会に還元していくことができればと思います。

大自然の中で感じた達成感!一人でも挑戦すればできる

私がWorld Sailing Para World Sailing Committeeの委員として願うことがあります。それは2024年に障害者セーリングが、再びパラスポーツとして復活してほしい、ということです。

2020年から、セーリングは東京パラリンピックのパラスポーツの種目ではなくなってしまいました。そこで、健常者のセーリング組織と障害者のセーリング組織が合併されることになったのですが、新しい組織として誕生したのがWorld Sailingです。

私は、現在、そのWorld Sailingの組織を運営する一員として、World Sailing Para World Sailing Committeeの委員を務めています。World Sailing Para World Sailing Committeeでは世界の障害者セーリングの運営はもちろん、2024年に、再びセーリングをパラスポーツとして復活させることを最大の目標にしています。そのためにも、私たちの活動を通して、もっと世界中のたくさんの人々に障害者セーリングについて知っていただければと思います。

たくさんの人々に、海の素晴らしさやセーリングの楽しさを伝えることで、世界中にセーリングを普及させたい!そして、もっと多くのセーリングファンを増やしていきたい!それが私の願いです。

現在は、まだセーリングの活動がほとんどない国もあります。そこで、新しい国の人々にセーリングについて知っていただき、セーリング競技にも参加していただければと思います。

2024年に障害者セーリングが再びパラスポーツに復活することを願って

始めてアメリカのフロリダでワールドカップの前の練習をした時のこと。

誰もいないハーバーで、誰の手伝いもなく、一人で艤装しなければなりませんでした。大海原の中でも私は一人。頼れるのは自分だけです。ですから自分の力を信じるしかありません。もちろん誰かを頼ることもできず、不安な気持ちはありました。しかし、そこで逃げるわけにはいきません。とにかく、できると信じてやるしかなかったのです。

孤独に感じながらも大海原の中で練習をし、そして無事にハーバーに戻ることができた時の充実感!あの時の達成感は言葉で言い表すことはできません。その達成した瞬間が私にとっての「GO BEYOND.=超えていく」と感じた瞬間でした。

一人でも挑戦すればできないことはない。たとえ障がいが重くても工夫をすれば、厳しい自然の中でも一人でやり遂げることができるのだ。セーリングを通して感じることができた、その達成感を世界中のたくさんの人々に感じていただけたら嬉しく思います。

GO-BEYONDER No.089

『ヨットエイド九州』代表

須藤正和

1957年10月2日生まれ。出身は台湾の台北市。会社員として務める傍ら大分県別府市北浜ヨットハーバーで活動中。2003年よりヨットエイド九州の代表を務める。現在、World Sailing Para World Sailing Committee 委員として世界の障害者セーリングの運営にも携わる。

Facebook:https://www.facebook.com/msuto

Twitter:https://twitter.com/masakazusuto

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